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Pentium D搭載ショップブランドPCでデュアルコアCPUの性能を探る!

2005年07月19日 00時00分更新

文● 宇野貴教

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デュアルコアはマルチスレッド対応アプリで効果を発揮する

 だが、どんなアプリケーションも倍近い速度になるわけではない。アプリケーションは“スレッド”と呼ばれる処理単位に分かれて動作しているが、平行して複数の処理を行なうことを前提とした設計(マルチスレッド)になっていなければ、いくらデュアルコアのCPUを搭載していようとも処理は1つだけしか行なわれない。つまり、同じ動作周波数のシングルコアCPUとまったく変わらなくなってしまう。デュアルコアのメリットを活かすためには、マルチスレッド対応のアプリケーションを使わなければいけないのである。
 現在、コンシューマ向けアプリケーションでマルチスレッドに対応しているものは、動画編集・エンコードソフト、CGレンダリングソフトなどの一部のみ。それほど多くないというのが実情だ。ただし、今後デュアルコアが普及するにつれ対応アプリケーションが増えていくのは確実なため、先行投資として、今デュアルコアCPUを導入する意義は十分にあると言える。

「Shade 8 Professional」
デュアルコアに対応した3Dグラフィックソフト「Shade 8 Professional」

お買い得度ならPentium D
チップセットはデュアルコアCPU専用

 インテルのデュアルコア搭載CPUは、現在のところ“Pentium XE”シリーズと“Pentium D”シリーズの2種類だ。“Pentium XE”シリーズはコストよりもスピードを追求するハイエンドユーザーをターゲットにした製品であり、値段と導入の手軽さから言うと“Pentium D”シリーズに軍配が上がる。そのため、自作または搭載パソコンを購入するのなら、“Pentium D”シリーズがおすすめとなる。Pentium Dが利用できるマザーボードは、チップセットに“i955X”、または“i945”シリーズを搭載する製品で、これ以外のチップセットを搭載するマザーボードでは“Pentium D”シリーズを利用できない。メモリは“i955X”がDDR2-677/533、“i945”シリーズはこれに加えDDR2-400を利用できる。サウスブリッジはどちらも“ICH7”シリーズとなっており、4ポートのSerial ATA、8chオーディオ、PCI Express x16スロットなどを備えている。

ASUSTeK製「P5LD2-VM」
「Prime Magnate LM/D」は、ASUSTeK製のマザーボード「P5LD2-VM」を採用している。チップセットは“i945G”+“ICH7”だ

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