日本SGI(株)は11日、製造業向けに、ハイビジョンの実写映像とコンピューターグラフィックス(CG)を融合させた最新のデザインレビューシステムを構築するサービス“デザインフロー・コンサルティング・ビジネス”を開始すると発表した。
“拡張現実感”を利用してハイビジョン実写画像とCG(中央の自動車)を合成 |
“デザインフロー・コンサルティング・ビジネス”では、バーチャルリアリティー(VR)の最新技術となる“拡張現実感(AR:Augmented Reality=オーギュメンテッド・リアリティー)”を利用して、ハイビジョンの実写映像とCGを融合させるのが特徴。拡張現実感のソフトウェアエンジンには仏Total Immersion社の『D'Fusion』を利用しており、国内の自動車業界に独占的に販売するという。
同社では、自動車メーカーの新車の開発/設計において、バーチャル/リアルモックアップとハイビジョンの実写映像との合成だけでなく、モックアップにCGで作成した試作車の一部(ライト/ボンネットなど)などを合成し、デザインの検討が行なえる“Augmentedモックアップ”などに利用できることから、従来モックアップやクレイモデルなどを利用して行なっていたデザインレビューの行程を、より効果的に行なえるようになるとしている。