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マクロメディア、コミュニケーションソリューション“Macromedia Breeze”をバージョンアップ

2005年07月04日 11時11分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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マクロメディア(株)は4日、同社が無償配布しているマルチメディアプレーヤー『Flash Player』をクライアントとして利用できる、企業・学校などでのウェブコミュニケーション向けソリューション“Macromedia Breeze(マクロメディア ブリーズ)”をバージョンアップし、『Macromedia Breeze 5』を開発したと発表した。現在日本語化(ローカライズ)作業中で8月頃に日本語版が出荷開始されるという。価格イメージとしては、マクロメディアの運営するサーバーを使ったホスティング利用の場合、年額で60~70万円程度以上、サーバーを自社内に導入する一括購入の場合では300万~400万円以上となる。

Macromedia Breeze 5のシステム Macromedia Breeze 5の構造
Macromedia Breeze 5のシステムMacromedia Breeze 5の構造

必要に応じてモジュールを追加可能

Macromedia Breezeは、Breeze Communication Server(ブリーズ コミュニケーション サーバー)をプラットフォームとし、

Meeting(ミーティング)
インターネット経由での画面を共有しての対面指導/ホワイトボードやウェブ会議
Presenter(プレゼンター)
ナレーション付き自立学習(eラーニング)やプレゼンテーションの実施
Training(トレーニング)
リアルタイムおよびオンデマンドの遠隔教育
Events(イベント)
ウェブサイト経由のイベント/プレゼンテーションの予告通知やユーザー登録/管理/トラッキング

という4つのアプリケーションモジュールを必要に応じて選択することで、コミュニケーション/教育/プレゼンテーションなどに利用するもの。クライアント側は、インターネットへの接続環境とウェブブラウザー、およびFlash Playerがあれば利用可能。また、プレゼンターのプレゼンテーションファイルは、『Microsoft PowerPoint 2003』にプラグインを追加して、PowerPoint 2003上で音声やビデオなどを統合し、最終的にSWFファイル(Macromedia Flash形式)に出力できるという。

Meetingの画面 Presenterの画面
Meetingの画面。なお、画面はいずれも英語版のものPresenterの画面。右のタブメニューでは、プレゼンテーションファイルの各ページをサムネール表示できる

Macromedia Breeze 5では、前バージョン(4.1)の利用者の声を反映して各モジュールのユーザーインターフェースを改善し、使い勝手を向上したほか、利用開始時のログオン画面に企業/団体のロゴやカラーリングを配したカスタマイズが可能になった。機能面では、ユーザーの利用状況や学習成果の確認(クイズの実施/聖誤答率など)をグラフ表示可能になり、クイズの設問設定も複数選択や穴埋め、紐付け(関連する選択肢同士をドラッグ&ドロップで結ぶ)などの新形式が追加された。また、自立学習を促すために、例えば「A、Bの学習用プレゼンテーションファイルを閲覧したユーザーにはCのクイズを実施。正解率が○%以上ならD、Eの学習へ、そうでなければ不正解だった項目に戻って再度学習」といった複合的なカリキュラム(学習進行)管理や条件分岐による“ラピッドトレーニング(短期間での習熟支援)”が可能になった。なお、これらの学習データには、AICC(eラーニングの業界標準規格)互換の他社製教育プログラムも流用・管理可能。

Meeting機能を使ってTrainingのクイズを実行 クイズの正誤答の内容をグラフ形式で表示
Meeting機能を使って、Trainingで作成・実施しているクイズ(学習内容の把握を確認する)を行なっているところクイズの正誤答の内容をグラフ形式で表示して、習熟度を確認したり、理解が進まないポイントを把握できる

Macromedia Breezeは、国内の大学や企業などに導入実績があり、同社では5についても中~大規模なビジネスのeラーニング部門/マーケティング部門、教育機関や行政機関などに採用を促したいとしている。

クイズの設問形式を選択するダイアログボックス
クイズの設問形式を選択するダイアログボックス

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