発表会に出席したアマデウス・アジア本部のプレジデントのデービッド・ブレット氏 |
(株)アマデウス・ジャパンは7日、東京・大手町の大手町ファーストスクエアにプレス関係者を集め、ウェブブラウザーから航空券や宿泊先、レンタカーなど出張や移動に関するオンライン旅行予約ソリューション“アマデウス e-Travel”を本日より順次販売開始すると発表した。参考価格は200万~300万円程度から。
e-Travelアエルゴの位置づけ |
アマデウス e-Travelは、企業が国内/海外出張などの業務で遠方へ移動・宿泊する際に発生するチケットやホテルの予約・手配に関わるコスト(時間・手間など)を低減するとともに、出張に関するコスト管理や所在の把握などを行なうもの。
e-Travelアエルゴのメリット | SAPトラベルマネジメント powered by e-Travelのメリット |
導入先の利用形態に応じて5つのソリューションが用意されている。
- e-Travelアミーゴ/アミーゴプラス
- 中小規模旅行会社/リセラー向け
- アミーゴはメニューなどがあらかじめ設定されたパッケージ製品。アミーゴプラスは簡易カスタマイズが可能
- e-Travelプラニゴ
- 航空会社/大手旅行代理店向け
- 航空券やレンタカーなどのチケット/予約サービスのほか、天気や都市のガイド、地図情報、通貨レート、予防接種やビザの必要有無など、出入国に関する広範な情報が取得できる。必要な情報のみをXMLベースで送受信するカスタマイズ機能、既存のウェブサービスに組み込む連携機能などを利用可能
- e-Travelアエルゴ
- 企業向け
- プラニゴに加えて、社内規定に沿った出張計画の立案、および予約・購入機能を提供
- SAPトラベルマネジメント powered by e-Travel
- 企業向け
- ERP(経営資源利用計画)システムとしてSAPを導入済みの企業向けソリューション。SAPの人事システムと連動して、日当や旅程計画、会計などの経理情報を管理・運用可能
アマデウス・ジャパンの代表取締役の大竹美保氏 |
発表会には、アマデウス・アジア本部のプレジデントのデービッド・ブレット(David Brett)氏、アマデウス・ジャパンの代表取締役の大竹美保氏らが出席し、e-Travelのこれまでの実績や管理コストの低下を実現した導入事例などを説明した。最初にブレット氏が「ダイナミックに大きく動く市場なので、日本に来られることを喜んでいる」と切り出し、過去17年に渡って旅行流通や航空会社/旅行代理店向けにITサービスを提供し続けた実績を強調。日本では(株)日本航空などと提携して、サイト運営や管理システムなどを手がけている。2004年のオンライン・ブッキング(チケットなどの予約成立)件数は4270万件(全世界での合算)で、前年から倍増している。特にe-Travelソリューションを経由したASP経由が64%を占め、大きな伸びを見せているという。なお、同様の旅行予約ソリューションとして同社では、XMLベースの開発ツールキット(API群)を航空会社や旅行サプライヤー、一般企業などに向けて提供、販売している。
日本でのアマデウス・ジャパンの活動 |
今後の目標として、大竹氏は「2008年までにシェア40%(現在は10%程度)、導入顧客を700社(APIとe-Travelの合計、現在はAPIのみで300社あまり)に拡大。さらに電子チケットを発券する航空会社を増大(現在は19社)し、路線拡大が進む中国大陸向けのアジア系航空会社との関係強化を図りたい」と述べた。