「Lavie G タイプJ」は、モバイル性を重視したB5ファイルサイズの1スピンドルノートだ。NECの“店頭販売モデル”は存在せず、Web直販サイト“NEC Direct”の専用モデルで、Jシリーズとしては約9ヵ月ぶりの新モデルとなる。本体サイズは幅272×奥行き237.5×高さ27.2(最薄部25.2)mm、重量は約1.38kgとコンパクトかつ軽量なボディを持ち、モバイルをメインとするユーザーにも耐えうる使用となっている。
光ディスクドライブを内蔵しない、徹底したモバイル設計のサブノート「Lavie G タイプJ」 |
新プラットフォーム採用で内部スペックは大幅に進化
外観は外側がシルバー、内側がマットブラックを基調とした落ちついたイメージだ。天板のNECロゴにはヘアライン処理が施され質感も美しさも十分。周辺部はすべて丸みを帯びた滑らかな形状になっており、持ち抱えたときに手にフィットしやすいよう配慮されている。また、パームレストにはディンプル加工によりさらりとした触り心地で気持ちよくタイプできるなど、使用する際の“感触”を重視したボディ設計となっている。
本体左右側面。ポート/スロット類はすべて側面にレイアウトされており、アクセス性が非常によい |
本体サイズや重さは前モデルから大きくは変わらないが、内部スペックは大幅な変更が加えられている。最も大きな変更点は、チップセットがIntel 915GM Expressになったことだ。これにより、メモリがPC2-3200対応(前モデルはPC2100対応)へスピードアップし、トータルパフォーマンスのアップへ繋がっている。また、グラフィックスアクセラレータもチップセット内蔵機能を利用しており、これによりDirectX9準拠の3D描画機能がサポートされた。
光ディスクドライブは外付けだが、USBと電源が1本にまとめられた専用ケーブルで本体と接続するため、ケーブルの取り回しがシンプルで使いやすい |
キーボードは縦横同一17.55mmのキーピッチ。やや硬めのクリック感と合わせ、その使い心地は快適なものだ |
キーボードやトラックパッドといった“操作性”は、サブノートをチョイスする上で重要なファクターとなる。本機は、デフォルメされたキーがなく、ファンクションキー部分にもきちんと縦横の仕切りが入っているキーボードと、スクロールスイッチ付きでタイピング時に誤って触れてしまうことのないトラックパッドを搭載することから、操作性の面は快適である。また、冷たい金属質ではなくさらりとした暖かみのある触り心地のパームレストも、気持ちのいい操作に大きく貢献している。使いづらさのためが原因で購入後に“しまった”と後悔してしまう心配は、まったくないと言えるだろう。