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PowerBook G4

PowerBook G4

2005年06月01日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・小林Q

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PowerBook G4

アップルコンピュータ

17万8290円~

モバイルに便利な新機能を装備

17インチモデル
写真1 17インチモデルは、デュアルリンクDVIに標準で対応。PowerPC G4-1.67GHzを搭載した1モデルを用意する。
“Mac24”
アップルコンピュータ製品はこちらから購入いただけます。画像をクリックすると“Mac24”に移動します。

 ここ数年、アップルは「Switch」というキーワードを掲げ、Windowsからの宗旨替えを盛んにアピールしている。確かに、同社の最近の製品は価格付けや商品コンセプトがよく練りこまれており、熱心なMacファンでなくても、なんとなく買ってみたいと思わせるような魅力がある。

 その中心にあるのが、1月に発表された「Mac mini」や頭に「i」の文字を付けた製品群(iBook、iMac、そして音楽プレーヤのiPod)であるのはもちろんだが、外出先でワンランク上の実用性が欲しい(最近ではメーカー保証の付いたUNIXマシンとしてMacを購入する人も多いと聞く)というのなら、やはり「PowerBook」を選びたい。



15インチモデル 12インチモデル
写真2 15インチモデルは、1.5/1.67GHz搭載の2モデル構成。3機種の中では、もっともバランスの取れたマシンである。写真3 12インチモデルは、最も携帯性が優れたMacintoshノート。購入に際しては、より低価格なiBookと悩むが、性能は全体的に上回る。

 PowerBook G4の新ラインナップは計5モデルで、従来同様12型(1024×768ドット)、15型ワイド(1280×854ドット)、17型ワイド(1440×900ドット)の液晶を搭載した3種類のフォームファクタが選べる(詳細はスペック表)。基本的に従来機種の基本スペックを底上げしたマイナーアップグレード機だが、いくつかの新機能を装備しており、そこが見所となっている。

 新機能として注目したいのが、スクロール機能を装備したトラックパッドとHDD書き込み時の落下や衝撃を検知し、データを保護する「緊急モーションセンサ」の2つ。

本体サイズの比較
写真4 本体サイズの比較。15インチと17インチのモデルは基本性能に大きな差はなく、液晶サイズの違いと考えてよい。3機種の薄さはそれほど違いがない。

 パッドを利用したスクロール機能には、独自の工夫が見られる。2本の指(例えば人差し指と中指)でパッドをなぞるとスクロール。一本の指でなぞるとカーソル移動といった具合に、パッドに触れている指の本数で動作が変わる仕組みだ。Windowsマシンではパッドの縁の部分をなぞることで機能を実現するのが一般的だが、パッド上のどの部分でもスクロールが行なえる点や斜め方向へのスクロールにも対応する点などが利点だ。操作は左右両手で行なってもよく、右手の人差し指に左手の親指を添える感じで使うとよりスムーズに操作できそうだ。

暗闇に入ると自動的に点灯するキーボードライト
写真5 環境光を感知して、暗闇に入ると自動的に点灯するキーボードライトは、より明るくなった。本機能は12インチモデルは搭載していない。

 一方の緊急モーションセンサは、本体が水平でない状態(軸位置の変化)や落下状態(加速的な動き)にあることを検知し、ハードディスクのヘッドを退避させるもの。PowerBook G4には縦横に加え、上下の動きも検知できる3軸タイプの加速度センサが搭載されている。この機能は1月に発表された東芝の「dynabook SS」など、まだPCでも採用例が少ない。ただし、この機能があまり頻繁に作動してしまう(例えば、新幹線など揺れが恒常的にあるような環境など)と、マシンの性能に影響が出る。そのため、東芝の製品にはGUIで精度の変更を行なえるユーティリティが付属するが、PowerBookには特にないようだ。



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