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商船三井客船、外航客船“にっぽん丸”で新電子メールサービスを開始

2005年05月24日 16時45分更新

文● 編集部

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商船三井客船(株)は24日、外航客船“にっぽん丸”船上で有料の電子メールサービスを開始したと発表した。料金は1日(1泊)あたり1000円で、2泊3日以上のレジャークルーズで利用できる。船上でメールアドレスを発行し、5階のライブラリー(図書館)に設置した電子メール専用の共用パソコンを利用して24時間メールの送受信が行なえるという。送受信メールの本数やサイズに対する重量課金はないが、日本船舶に許可されている通信回線の速度が遅く、非常に高額のものしかないため、当面とファイル添付のないテキストのみで、サイズも10KBに制限するとしている。

同社では、持ち込んだモバイルパソコンを船の電話回線を利用してインターネットに接続し、陸上と同じ環境でウェブの閲覧や電子メールを利用できる有料のインターネット接続サービスを提供しているが、今回の電子メールサービスは、パソコン初心者やごく限られた相手先にだけメールを出したいといった簡便なサービスとして提供するもの。これまではユーザー相互のプライバシーが十分保てない可能性があるため、共用パソコンを使う形でのサービスを留保してきたが、セキュリティー面に配慮した独自のメールシステムを開発することで、サービスを開始することにしたという。

なお、インターネット接続サービスで提供している通信回線は、衛星船舶通信(9.6kbps/アナログ)とインマルサット(64kbps/ISDN)。ユーザーが契約しているISPを利用する。料金は、衛星船舶通信が1分あたり200円、インマルサットが1分あたり1200円。利用可能時間は午前7時から午後11時まで。

“にっぽん丸”は、総トン数2万1903トンで、船客定員は184室368名(1室2名ベース)、最大532名。乗組員数は約190名。全長166.6×全幅24m。最大速力は21ノット、巡行速力は18ノット。

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