(株)マジックアワーは23日、リアルタイム3Dエディター『PowerSketch/Works』にパストレーシング機能を追加するレンダリングソフト『redqueen(レッドクィーン)』を6月1日に発売すると発表した。価格は3万1500円。
『redqueen』でレンダリングした画像。約23万ポリゴンのCADデータを約10分でレンダリングできるという(Pentium 4-3.0GHz、1GBのメモリー、640×480画素、アンチエイリアス設定3×3、高画質の場合) |
『redqueen』は、大垣真二氏が開発している国産の工業製品向けの汎用レンダリングソフト『redqueen advanced』(仮称)の一部の機能を限定し、機能やGUIを建築分野に特化した商用レンダリングソフトで、パストレーシングを利用したレンダリングを高速で行なえるのが特徴。同社のリアルタイム3Dエディター『PowerSketch/Works』のオプションとして機能し、『PowerSketch/Works』に読み込んだ3Dモデルデータに対して、天空光や間接光による柔らかな陰影を持つ写真のようなイメージを作成できるという。太陽光や日時、天候をスライダーで調整しながら光源の設定をプレビューしたり、レンダリング後の状態から明るさや色の濃さを調整したりといったことも行なえる。『PowerSketch/Works Ver.1.0』の価格は10万5000円。対応OSは、Windows 98/Me/2000/XP。対応機種はPentium 4以上のCPU、512MB以上(1GB以上推奨)のメモリーを搭載したPC/AT互換機。
オプションの『PSEコンバータ』によりさまざまな種類の3Dデータを利用できるほか、『PowerSketch PowerSketch開発キット』を利用して独自開発のアプリケーションソフトなどにレンダリング機能を組み込むといったことも可能。
同社では、発売を記念して6月1日から7月29日までに新規購入またはバージョンアップを申し込んだ場合、“redqueenリリースキャンペーン”としてキャンペーン価格で販売するとしており、新規購入ぶんには『PSEコンバータ』(1種類を選択)もバンドルされる。今後は、大垣氏とインテリア分野に対しても共同開発を進め、2005年度中にさらに高品質なレンダラーをインテリアデザインソフト“PowerSketch”シリーズに実装する予定としている。