このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

GeForce 6200TCのパフォーマンス検証

GeForce 6200TCのパフォーマンス検証

2005年05月20日 05時10分更新

文● 鈴木 雅暢

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

GeForce 6200TCのパフォーマンス検証

GeForce 6200TC搭載カードを含め、注目したいビデオカードが数多く登場してきた。今回はこれら新型ビデオカードの性能を検証していこう。

GeForce 6200TCがデビュー
Turbo Cacheとは何か

GeForce 6200TC(64MBモデル)利用時のドライバの情報表示画面
画面 GeForce 6200TC(64MBモデル)利用時のドライバの情報表示画面。実際の搭載ビデオメモリは64MBでも「256MB」と表示されている。

 NVIDIAの新しいローエンドGPU「GeForce 6200 with TurboCache(以下6200TC)」を搭載したビデオカードが出回ってきている。これまでのGeForce 6200は、同6000の機能省略版だったが、6200TCはまったくの新設計。よりコストパフォーマンスと低消費電力性能を重視したローエンドGPUとなっている。

 Turbo Cacheというといかにも高速そうに感じるが、実際にはそうではない。6200TC搭載ビデオカードが搭載するローカルメモリは最大でも64MB、最小16MBのモデルも存在する。しかし、このメモリはキャッシュという位置づけであり、3D描画時など大量のビデオメモリが要求される際は、必要なビデオメモリをメインメモリから確保する。この仕組みがTurbo Cacheだ。メインメモリの確保はアプリケーションに応じて動的に行なわれ、最大容量は、16MB/32MBモデルで128MB、64MBモデルでは256MBとなる。このような仕組みを採用する関係で、システムのメモリは512MB以上が必要となる。



GeForce 6200 GeForce 6200TC
写真1、2 従来のGeForce 6200(左)と同6200TC(右)。名称は似ているが、前者はGeForce 6600の機能省略版、後者は完全な新設計チップだ。チップサイズも前者が33×33mm、後者が18×18mmと大きく異なる。

 このようにメインメモリをビデオメモリとして利用するというのは、チップセット内蔵GPUでもおなじみだ。ただ、チップセット内蔵の場合は、2D表示の時も一定量のメモリが確保されるため、外部ビデオカードを利用した場合に比べて2D性能が若干低下するが、6200TCではローカルメモリの容量で足りる描画はローカルメモリだけで行なうため、そういった性能低下が起こらない。

●表 GeForce 6200/6200TCの比較
GeForce 6200GeForce 6200TC
開発コードネームNV43vNV44
プロセスルール0.11μm(low-k)0.11μm(low-k)
コアクロック300MHz350MHz
メモリスピード550MHz700MHz(16/32MBモデル)、
550MHz(64MBモデル)
ビデオメモリDDR SDRAMDDR SDRAM
ビデオメモリ
最大容量
256MB64MB
(PCのメインメモリとの併用により256MB利用可能)
メモリバス幅128bit64bit(64/32MBモデル)、
32bit(16MBモデル)
メモリ帯域幅8.8GB/秒4.4GB/秒(64/32MBモデル)、2.8GB/秒(16MBモデル)
インターフェースPCI Express x16PCI Express x16
バーテックスシェーダVer. 3.0/3ユニットVer. 3.0/3ユニット
ピクセルシェーダVer. 3.0/4パイプVer. 3.0/4パイプ

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中