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インタービデオ、DVDコピー&ファイル変換ソフト“InterVideo DVD Copy 4”を6月3日に発売――ユーリードとの提携内容も説明

2005年05月12日 20時19分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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インタービデオジャパンの社長の田中俊輔氏
インタービデオジャパンの社長の田中俊輔氏

インタービデオジャパン(株)は12日、東京・新宿の小田急ホテルセンチュリーサザンタワーにプレス関係者を集め、DVD-Videoのバックアップや動画ファイル形式を変換してDVDメディアに記録するDVDユーティリティーソフトの最新版“InterVideo DVD Copy 4”を6月3日に発売すると発表した。価格は、フルスペックバージョンの『InterVideo DVD Copy 4 Plutinum』が1万3440円、旧バージョンおよび他社のDVDコピーソフトユーザー向けの『同 アップグレード/乗り換え版』は9240円、デュプリケート機能を持たず、動画ファイルの変換やDVDへの書き込みなどに特化した『InterVideo DVD Copy FileToDVD(ファイル・トゥ・ディーブイディー)』が1万290円。



「性急に会社をひとつにすることはない」
――インタービデオジャパン社長の田中氏

ユーリードシステムズの社長のピーター・リン氏
ユーリードシステムズの社長のピーター・リン氏

発表会の会場には社長の田中俊輔氏、プロダクトマーケティング担当の山下英夫氏らのほか、ユーリードシステムズ(株)の社長のピーター・リン(林志中)氏が出席し、9日に発表された米インタービデオ(InterVideo)社による台湾ユーリードシステムズ(Ulead Systems)社の株式公開買い付けの結果(InterVideoがUlead Systemsの株式のうち62.4%を取得)と、それに伴う両社の業務提携について報告した。

田中氏とリン氏がガッチリ握手で記念撮影!田中氏とリン氏がガッチリ握手で記念撮影!

最初に田中氏、続いてリン氏が挨拶に立ち、両社がビデオ編集やDVD作成、DVD再生などのマルチメディアソフトの開発/販売において、それぞれ異なる強みを持ち、両社のリソースを共有することで相乗効果が期待できることを説明した。具体的には、インタービデオ(日本法人)はパソコン本体/家電機器メーカー向けのOEM出荷が売上全体の87%超で、ダウンロード購入のユーザーも少なくない(リテール販売額の23%超)のに対し、ユーリードシステムズ(日本法人)はOEM販売よりもリテール販売が多く(売上全体の約54%)、また店頭でパッケージを購入するユーザーが多い、という傾向があるという。こうした異なるユーザー層に相互の製品をアピールすることで、販売拡大につながると期待していることを示した。

なお、両社の合併(新会社設立)については「性急に会社をひとつにすることはなく、当面はそれぞれがソフトウェア開発や販売を続け、優待販売などのキャンペーンなど業務提携を進めていく」と説明した。ただし、「詳細は明かせないが、年末には新しい録画機器が出てくる見込みで、それに向けて両社の開発チームが共同で新プロジェクトに当たっている」と、両社のリソースを活用した新製品の開発に当たっていることを明らかにした。



PSPや3G携帯電話での動画再生に対応

“InterVideo DVD Copy 4”の新ユーザーインターフェース “FileToDVDモード”の機能概要
“InterVideo DVD Copy 4”の新ユーザーインターフェース“FileToDVDモード”の機能概要

新製品のInterVideo DVD Copy 4は、ユーザーインターフェースを改良して「日本人に使いやすくデザインを変更した」(山下氏)ほか、

  • (株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機『PSP』で再生できるMP4型式への書き出しに対応
  • 3G携帯電話で再生可能な動画型式“3GPP/3GPP2”をサポート
  • DVDコピーモードの機能強化
  • データを記録したDVDや音楽CDのコピーモードを搭載
  • 米DivXNetworks社の最新映像CODEC“DivX 6”をサポート(後日対応)

などの機能強化が図られている。PSP対応では、368×208ドットのワイドスクリーンにあわせた解像度と、毎秒最大30フレームの滑らかな動画再生や、長時間記録/再生向けの低ビットレートなど6種類のプリセットを用意している。3G携帯電話への対応は、前バージョンでも行なわれたが、KDDI(株)の“au”携帯電話が採用する動画型式“3GPP2”には非対応だった。新製品では3GPP2をサポートしたほか、同社が動作確認した対応端末も拡充しているという(発表時点で30機種)。

PSP対応の詳細 “インターネットコピー機能”の概要
“PSP対応”の詳細“インターネットコピー”の機能概要

DVDコピーモードの強化としては、片面2層のDVD±Rメディアへの記録に対応し、2層式のDVD-Videoから非圧縮でのコピーが可能になったほか、タイトル単位(DVD-VRディスクではチャプター単位)でのファイル選択やビットレート設定が可能。特に家庭向けDVDレコーダーの中には本編とCMの境で自動的にチャプターを設定する機能を持つものもあり、この機能を活用すればCMをカットした本編映像のみのオリジナルDVDが簡単に作成できるという。また、1枚のメディアにより長時間記録する際に圧縮後の動画画質を事前に確認する“プレビュー機能”を搭載した。

また、新たに“インターネットコピー機能”を搭載。これはウェブサイトに掲載されている動画を搭載サイトのURLで指定すると、動画ファイルを自動的に検出して一括ダウンロードし、DVD-Videoに書き出したり指定した形式に変換できるというもの(著作権保護された動画には非対応)。

“3GPP/3GPP2”への対応 PSP用に368×208ドットのワイドアスペクトで出力するプリセット
“3GPP/3GPP2”への対応PSP用に368×208ドットのワイドアスペクトで出力するプリセットを呼び出したところ

音楽CDやデータDVDのコピーモードはユーザーからのリクエストに応えて搭載した機能だという。音楽CDのコピーや、動画からチャプター単位で分割してのオーディオリッピングなどが可能。DivX 6については、後日無償アップデートファイルを提供予定としている。

動作環境は、対応OSがWindows 2000 Professional/XP、CPUはCeleron-800MHz以上(Pentium 4-1.60GHz以上を推奨)、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 50MB以上(アプリケーションインストール時)、など。

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