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バッファロー、世界標準IEEE 802.11a(W52/W53)準拠の無線LAN製品を発売――従来モデルのアップグレードサービスも

2005年05月09日 23時24分更新

文● 編集部

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(株)バッファローは9日、16日に予定されている電波法改正“電波法施行規則等の一部改正”に対応した世界標準のIEEE 802.11aに準拠した無線LAN製品を発売すると発表した。併せて、現行の同社製IEEE 802.11a無線LAN製品のバージョンアップファームウェアの無償ダウンロードによる提供や、法人向けの有償アップグレードサービスも実施する。

ラインアップ
世界標準IEEE 802.11a対応無線LAN製品

これは、国内における現行のIEEE 802.11a(5.15G~5.25GHz)が、気象レーダーとの干渉を避けるために欧米と10MHzずらして4チャンネルを設定する独自仕様となっていたものを、欧米などと同じ世界標準に合わせてチャンネルの再割り当てを行なうとともに、5.3GHz帯に新たに4チャンネルを割り当てるという電波法改正に対応するための製品とサービス。

新製品のラインアップは、IEEE 802.11a/b/gの同時利用に対応した無線ブロードバンドルーター『WER-AM54G54』、IEEE 802.11aと802.11b/gの切り替え型無線ブロードバンドルーター『WER-AMG54』、IEEE 802.11a(世界標準または現行)と802.11b/g切り替え型でSuper AG対応の無線LAN PCカード『WLI-CB-AMG54』、IEEE 802.11aと802.11b/g同時利用が可能なインテリジェントアクセスポイントのビジネス向けモデル『WLM2-AM54G54/HA』、無線LANアクセスポイントのビジネス向けモデル『WLAH-AM54G54』、IEEE 802.11a(世界標準または現行)と802.11b/g切り替え型でIEEE 802.1x対応無線LAN PCカード『WLI-CB-AMG54E』。

『WER-AM54G54』
『WER-AM54G54』

『WER-AM54G54』は、世界標準のIEEE 802.11aと802.11b/gの同時使用に対応した無線ブロードバンドルーターで、5.2GHz(W52)と5.3GHz(W53)、2.4GHzを利用できるのが特徴。無線LAN高速化技術“Super AG”に対応しているほか、同社製品で採用されている、接続設定やセキュリティー設定を容易にする“AOSS”や、ADSLモデムやFTTHメディアコンバーターとLANケーブルで接続してウェブブラウザーでセットアップが可能な“らくらくセットアップ”などの機能も搭載している。無線LANのセキュリティー機能は、128bit/64bit WEP、WPA-PSK(AES、TKIP)、Any接続拒否、プライバシーセパレーターなどに対応。WANポートは10/100BASE-TX×1で、有線スループットは約80Mbps(FTP測定値)。セキュリティー機能はSPIやダイナミックパケットフィルタリングをサポートする。同社が不適切とする有害ホームページをブロックする“BUFFALOコンテンツフィルタ”サービス(有料)にも対応しているという。LANポートは10/100BASE-TX×4でスイッチングHub機能を搭載。本体サイズは幅38×奥行き140×高さ174mm、重量は326g。電源はACアダプターを利用する(消費電力は最大8W)。付属ユーティリティーソフトの対応OSはWindows XP/Me/2000/98/95/NT 4.0。価格は1万6800円(税別)。5月中旬出荷の予定。

『WER-AMG54』
『WER-AMG54』

『WER-AMG54』は、世界標準のIEEE 802.11aと802.11b/gを切り替えて(排他利用)使うタイプの無線ブロードバンドルーター。切り替えて利用する以外の基本機能や本体サイズを含む仕様は『WER-AM54G54』と同等で、切り替え型にすることで価格を抑えたモデルに相当する。価格は1万3600円(税別)。5月中旬出荷の予定。

『WLI-CB-AMG54』
『WLI-CB-AMG54』

『WLI-CB-AMG54』は、世界標準の5.2GHz(W52)/5.3GHz(W53)または現行の5.2GHz(J52)と、IEEE 802.11b/gを切り替えて使用するタイプのCardBus対応無線LANカード。セキュリティー機能は、128bit/64bit WEP、WPA-PSK(AES、TKIP)に対応し、Super AGやAOSSもサポートしている。消費電力は最大1900mW。本体サイズは幅54×奥行き118×高さ5mm(突起部6.5mm)、重量は43g。対応OSはWindows XP/2000/Me/98 SE。価格は6300円(税別)。5月中旬出荷の予定。

『WLM2-AM54G54/HA』
『WLM2-AM54G54/HA』

『WLM2-AM54G54/HA』は、世界標準IEEE 802.11aと802.11b/gの同時利用に対応したインテリジェントアクセスポイントのビジネス向けモデル。最大で12チャンネルを設定でき、RADIUS認証IEEE 802.1x/EAP(MD5/TLS/TTLS/MS-PEAP)や、ロードバランシング(接続台数制限)、電波出力制限、PoE(IEEE 802.3af)に対応しており、スパニングツリー(Spanning Tree)などもサポートする。アクセスモードはインフラストラクチャーとWDS(アクセスポイント間通信)に対応。有線LANインターフェースは10/100BASE-TX×1を装備する。電源はAC100VまたはPoEで、消費電力はACアダプター使用時で最大8.8W、PoE使用時で最大10.0W。本体サイズは幅195×奥行き46×高さ169mm、重量は約665g。壁面取り付け用の金具/ネジが付属する。保証期間は3年間。価格は8万8000円。6月下旬出荷の予定。

『WLAH-AM54G54』
『WLAH-AM54G54』

『WLAH-AM54G54』は、世界標準のIEEE 802.11a(5.2GHz(W52)/5.3GHz(W53)の8チャンネル)と802.11g/b(2.4GHz)の同時利用に対応したアクセスポイント(ブリッジタイプ)のビジネス向けモデル。クライアントの同時接続は最大50台に対応。セキュリティー機能はWPA-PSK(TKIP、AES)、WPA-802.1xをサポートする。AOSS専用ボタンやウェブブラウザーを利用してのAOSS設定が可能で、遠隔集中管理にも対応。IEEE 802.11a/gデュアル外付けアンテナを搭載しており、電波出力制限にも対応している。10/100BASE-TX×4ポートのスイッチングHub機能も内蔵。電源はAC100VでACアダプターを利用する。消費電力は最大約8.3W。本体サイズは幅135×奥行き30×高さ180mm、重量は約774g。価格は4万4800円。6月下旬出荷の予定。

『WLI-CB-AMG54E』
『WLI-CB-AMG54E』

『WLI-CB-AMG54E』は、世界標準のIEEE 802.11a(W52/W53)と現行の802.11a(J52)、802.11b/gを切り替えて使用できるCardBus対応の無線LANカード。認証システムはIEEE 802.1x/EAPに対応しており、サプリカントソフト『AirSupplicant』が付属する。無線LAN高速化技術は“フレームバーストEX”に対応。セキュリティー機能は、128bit/64bit WEP、WPA-PSK(AES、TKIP)、IEEE 802.1x/EAP(MD5/TLS/TTLS/PEAP)に対応し、AOSSもサポートする。消費電力は最大2200mW。本体サイズは幅54×奥行き109.8×高さ5mm(突起部6.5mm)、重量は40g。対応OSはWindows XP/2000/Me/98 SE。価格は8500円(税別)。6月上旬出荷の予定。

併せて、『WER-AM54G54』と『WLI-CB-AMG54』のセットモデル『WER-AM54G54/P』や、『WER-AMG54』と『WLI-CB-AMG54』のセットモデル『WER-AMG54/P』も5月中旬に出荷する予定。価格は、WER-AM54G54/Pが1万8800円(税別)、WER-AMG54/Pが1万5700円。

アップグレードサービスは、7月より順次開始され、現行のIEEE 802.11a(J52)対応製品を世界標準IEEE 802.11a(W52)製品に無償で行なうほか、法人向けアクセスポイントについては、J52対応製品をW52&W53対応(8チャンネル)製品に有償でアップグレードするとしており、従来との互換を保つためにJ52対応製品の継続販売も行なうという。対応機種などの詳細は同社サイトに掲載されている。

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