相栄電器
9345円(Professional Edition)
ファイルの断片化を
いつも最小の状態に保てる
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画面1 Diskeeper 8でデフラグ前の状態。赤い部分が断片化されたファイルで、約7万8000あまりの超過断片があるとレポートされた。 |
ファイルシステムのNTFSがリリースされる際には、その構造上、ファイルの断片化(フラグメンテーション)によるパフォーマンスの低下は起きない、とアナウンスされていた。ところがそうでないことは実体験をもって確認済みで、いまメインで使用しているノートPCは日を追うごとにアクセス速度が低下してきている。40GBの内蔵HDDの容量をほぼ使いきっては、その場しのぎに不要ファイルを削除し、その空いた領域には数分ごとに取得したメールが書き込まれる、などといったことを約2年間繰り返すうちにディスク内は断片化だらけになってしまった。マシンの休止状態からの復帰には数十秒待たされ、メールの検索、ウイルスチェックなどでは数分から数十分もの時間がかかる。
Windows XPには標準でデフラグツールが備わるが、断片化に気づいた頃には時すでに遅し。ディスクの空き容量の少なさも手伝って、まったくデフラグが進まない。OSをクリーンインストールして使い慣れた環境を再構築するのは気が進まないが、なかばあきらめていたときに入れたのがこの「Diskeeper 8」だ(画面1)。もともとWindows XPの標準デフラグツールはDiskeeperの開発元Executive Softwareからライセンスを受けたもので、Diskeeper 8はそれより数世代新しいバージョンということができる。画面インターフェイスもExplorer的な3ペイン構成で標準ツール(および従来版)よりも見やすく、機能にアクセスしやすくなった。
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画面2 HDD全体の約30%程度まで空き容量を増やして1ヵ月経ったいまの状態。1つで約1.8MBの巨大なファイルが3つに分断されているのが目立つが、断片化は問題ないレベルにまで減少した。 |
とはいえ、Diskeeper 8でもHDDの空き容量が14%では効率的なデフラグはできず、約30%まで空きを拡大してから効果が出るようになった。また、1、2回デフラグした程度では、多少改善は見られるものの体感速度が上がるまでには断片化は解消できない。Diskeeper 8には「Set It and Forget It」(スマートスケジュール)という、デフラグタイミングを自動的に決定してバックグラウンド実行する機能がある(夜間や週末といったカスタム設定も可能)。これを設定してから1週間ぐらいは日に何度かデフラグが起動し、激しいHDDのアクセス音が聞こえていたが、断片化はみるみる解消。Windows起動中にはデフラグできないページファイルを、ブート時にデフラグする機能なども併用した結果、1ヵ月ちょっと経ったいまではすっかりパフォーマンスが戻り、“健康な”HDDになった(画面2)。それ以降は定期的にデフラグを実行することで断片化は最小のまま保たれているが、夜間に自動起動しているので時間やデフラグ時のパフォーマンスの低下はまったく気にならない。
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デフラグ前 | | デフラグ開始から1ヵ月後 |
画面3 パフォーマンス低下の改善予想を表示してくれる「パフォーマンス」タブ。左の画面はデフラグ前で、断片化ファイルでは本来のアクセスに3.9倍かかっていると表示された。右はデフラグ開始から1ヵ月後で、デフラグ前と比較して、ドライブCのファイルすべてで約40%の改善をみた。 |
最上位版のServer Enterprise Editionには、ディスク容量が数百GBから1TB以上、ファイル数が数十万というボリュームでよりパフォーマンスを発揮する「Terabyte Volume Engine」が備わる。デスクトップマシンからサーバまで対応できるのもDiskeeperの強みといえるだろう。
表 Diskeeper 8の製品構成
| 論理ドライブ容量制限 | デフラブエンジンタイプ | 同時実行ドライブ数 | 標準価格 |
Professional Edition | 512GB | スタンダード | 4 | 9345円 |
Server Standard Edition | 768GB | スタンダード | 8 | 5万2395円 |
Server Enterprise Edition | 4TB | スタンダード+Terabyte Volume Engine | 16 | 9万3450円 |
Diskeeper 8 Professional Editionの主なスペック |
製品名 |
Diskeeper 8 Professional Edition |
動作環境 |
Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP Home EditionおよびProfessional |