このページの本文へ

【GW特別企画】初夏真っ盛り、おうちでも行楽でも楽しく使えるデジタル音楽グッズを編集者がレポート

2005年05月02日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

推薦する人:
小林 久(編集部)

私は現在、往復3時間かけて通勤している。

ちょっと前までは文京区の音羽に住んでいたが、徒歩でも通勤できたあの頃が懐かしい。おまけに私が利用している駅は各駅停車しか止まらない。限りなく不便だ。よく利用する時間帯では1時間に4本の電車しかなく、運悪く電車を乗り過ごすと、20分以上駅のホームで呆然と時間を過ごすことになる。確かにガラガラだが、せめて運行間隔ぐらいは考慮してほしい。おまけに終電も早く、とにかく編集者泣かせだ。

でも、そのおかげで音楽を聴く時間が増えた。この時間を生かして語学でも勉強すると出世できそうだが、とりあえずイタリア語とスペイン語がカタコトで話せるのでよしとする。



FY-500の選曲操作はパソコンのように階層化されたメニューを利用する

さて“エムピオ”である。エムピオ(MPIO)社は、韓国のメーカーで、MP3プレーヤーの開発を行なっている。日本ではこれからメジャーになる企業だと思うが、昨年登場したネックレス型のシリコンオーディオ『FL300』などは、デザイン性に優れており、市場の評価も高いようだ。私は、このエムピオの最新プレーヤーである『FY500』という機種を発売に先行して入手できた。

FY500は、手の中にすっぽり入ってしまうほど小さなボディーだが、予想外に音が良く、まずその点に驚かされる。私は過去に初期の“ネットワークウォークマン”を数台使用した経験があり、現在は“iPod”(第3世代)と“iPod Shuffle”を主に使用しているが、これらのプレーヤーと比べてもFY500はかなり高音質なプレーヤーであると思った。特に中低域がしっかりとしていて、ほかのプレーヤーでは埋もれてしまって聞き取れなかった、ハードロックの“エレキギター”や“ベース”の音がハッキリと、しかもバリバリの臨場感を持って再生できた。



FY-500付属のヘッドホン、自然な印象で好感触だ

付属のヘッドホンは独ゼンハイザー(Sennheiser)社の『MX400』と同等品で、それでも十分な高音質を期待できるが、よりスピーカー口径が大きい密閉型のヘッドホンを利用すると快感度がさらに高まる。

韓国メーカーらしい機能の豊富さも魅力のひとつで、MP3とWMAファイルの再生機能に加えて、FMチューナーとWAVE形式での録音機能も装備している。専用ソフトは必要なく、USBでパソコン本体に接続し、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで済む手軽さも魅力のひとつだ。FY500上での選曲は、液晶脇の十字キーを使って、Windowsのエクスプローラーのように階層化されたフォルダを選択していく方式なのも分かりやすい。

携帯オーディオプレーヤーは手軽に購入できる機種が多いので、何となく増えてしまうのだが、音質やデザインなどそれぞれが個性的なので、私は1台に限定せず、気分で選んで持ち運んでいる。FY500は、電源が単4乾電池なので、充電が不要というのもポイント。充電式のプレーヤーでは、使いたいときに電池が切れていて困ったことが何度かあるが、その心配がないのはいい(iPodの場合、満充電の状態にしても、しばらく放置しておくと電池が切れてしまっていることがある)。通勤時に毎日聴いてみたが、電池1本で1週間程度問題なく使えた。

“MPIO” FY-500
エムピオ(販売は(株)アドテック)、価格:オープンプライス(実売価格 1万5800円:256MBタイプ)
http://www.adtec.co.jp/products/FY500/



FY-500には5色のカラーバリエーションが用意されているが、筆者が入手した256MBモデルはシルバー、ピンク、ライトブルーの3色のみが選べる

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン