“インテル 955X Express(以下、i955X)”チップセットを搭載した初のマザーボードが本日デビューした。発売されたのはASUSTeK製「P5WD2 Premium」とGigabyte製「GA-8I955X Royal」の2製品だ。
ASUSTeK製「P5WD2 Premium」。パッケージの雰囲気は従来のシリーズとは少々異なっている |
Gigabyte製「GA-8I955X Royal」。右側に貼られた特徴を書いたシールが目印。どちらも流通量は少ない |
“i955X”は、今月19日にインテルから発表された同社初のデュアルコアプロセッサー対応のチップセット。FSBは800/1066MHzに対応。メモリはデュアルチャネルDDR2 667/533(ECC対応)をサポートし、最大8GBまで搭載可能だ。組み合わせられるSouth bridgeは、こちらも今回が初登場となる“ICH7R”。これによりオーディオ機能には“インテル ハイ・ディフィニション・オーディオ”を搭載するほか、RAID 0/1/5/10にも対応するとしている。
ただし、ご存知のとおり対応CPUである「インテル Pentium プロセッサ エクストリーム・エディション 840」は発売されておらず、現実的に“デュアルコア”(2つのコアがそれぞれ“Hyper-Threading”に対応するため、パッケージとしては1つのCPUだが、OSからは4つに見えることになる)を体感するには、もうしばらくの辛抱が必要だ。
“i955X”は、今月19日にインテルから発表された同社初のデュアルコアプロセッサー対応のチップセット。マニュアルには未発売のPentium Dという表記も | 組み合わされるSouth bridgeは、こちらも今回が初登場となる“ICH7R”。RAID 0/1/5/10にも対応する |
将来的にはSLIも可能に!? オリジナル機能が豊富なASUSTeK「P5WD2 Premium」
「P5WD2 Premium」は、チップセットにどちらもヒートシンクのみの“i955X”+“ICH7R”を搭載するATXフォームファクタのマザーボードだ。拡張スロットは、PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×3のほか、同社が“Universal PCI Express”と呼ぶPCI Express x16と同じ形状のスロットを1本搭載(詳細については後述)。4本装備するDDR2 DIMMは最大8GBまで搭載可能で、PC2-5300/4300(DDR2-667/533)はもちろんPC2-6400(DDR2-800)も独自にサポートしている。また、オンボードインターフェイスにはデュアルギガビットイーサネット(PCI Express接続のIntel/Marvell“88E8001”)や8チャンネルサウンド、IEEE1394、Serial ATAIIを6ポート(内4ポートはRAID 0/1/5/10対応、残り2つの内1つは背面ブラケットに搭載)などを装備している。
将来的にはSLIも可能になるかもしれないASUSTeK「P5WD2 Premium」。“i955X”シリーズの製品としては有力なモデルとなりそう | 拡張スロットは、PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×3のほか、同社がUniversal PCI Expressと呼ぶPCI Express x16と同じ形状のスロットを1本搭載 |
なお前述の“Universal PCI Express”だが、マニュアルおよびウェブサイトによると形状はPCI Express x16と同じだが動作モードはx4となると書かれている。さらに興味深いのが以下の記述。「このスロットは、NVIDIA SLIに対応できるように設計されており、Intelが将来NVIDIA SLIへの対応を検討し、NVIDIAが対応ドライバの提供を行えば、SLI動作が可能となっています。SLIで使用する場合には、マザーボードに付属するフレキシブルタイプのSLIコネクタ(GT Soft Bridge)を使用します」となっている。実際製品には、従来のSLI対応マザーには付属していないタイプのブリッジコネクタ(というよりはフィルム状のコネクタ)が付属しているのが確認できた。
そのほか、同社製LGA775対応マザーでは初期モデルから採用されていた冷却機構“Stack Cool”がさらにパワーアップ。CPUやコンデンサが配置される丁度裏面に一部装着していたものから、なんと今回は基板裏面全体に装着した“Stack Cool 2”となっている。これについて同社のウェブサイトでは「Stack CoolではCPU周辺での温度低下が最高10度でしたが、Stack Cool 2では最高20度の温度低下を実現しました」としている。もちろんオーバークロックツールである“AI Overclocking”などもサポート。“i955X”シリーズの製品としては有力なモデルとなりそうだ。価格および販売ショップは以下のとおり。流通量は極めて少量となっている。
価格 | ショップ |
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ASUSTeK 「P5WD2 Premium」 |
|
\26,800 | Oneness |
\27,800 | 高速電脳 |
\27,800(予価) | ZOA秋葉原本店 |
\28,680 | TWOTOP秋葉原本店 |
\28,980 | アーク |
\価格未定 | フェイス |
\価格未定 | ラオックス PC・DO SHOP |
\価格未定 | USER'S SIDE本店 |