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サン・プラニング・システムズ、業務プロセスを図式化して改善できる『iGrafx 2005』を発売

2005年04月27日 20時06分更新

文● 編集部 小林久

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(株)サン・プラニング・システムズは27日、カナダ・コーレル(Corel)社の業務プロセス可視化・改善ツール『iGrafx 2005』シリーズの日本語版を発売した。

iGrafx FlowCharterを使用して、メール配信のプロセス図を作成しているところ

iGrafx 2005シリーズには『iGrafx FlowCharter』『iGrafx Process 2005』『iGrafx Process 2005 for Six Sigma』『iGrafx BPEL Generator』『iGrafx Process Central 2005』の5製品がラインナップされており、価格は最も安価な『iGrafx FlowCharter』が1ライセンス4万5150円。最も高価な『iGrafx BPEL Generator』が1ライセンス288万6450円。

新製品を説明したサン ・プラニング・システムズBPM推進事業部 iGrafx セールス マーケティングマ ネージャーの若松 勉氏

なお、コーレルには日本法人のコーレル(株)があるが、本製品の販売サポートはすべてサン・プランニング・システムが行なう。iGrafxのもともとの開発元であるマイクログラフィックス(Micrografx)社は、2001年にカナダのコーレル社と合併した。また、従来製品の『iGrafx 2003』シリーズは継続して販売される。

iGrafxは、業務プロセスのフローチャートを作成するためのツールで、フローチャートを効率的に作成するための作図ツールを装備。ビジネス上のボトルネックやサイクルタイムの検証などに活用できる。上位製品では、実際に作成したフローのシミュレートなども行なえる。

最も基本的な機能を持つ『iGrafx FlowCharter 2005』は、プロセスフローの作図機能を提供するもので、米国の非営利団体、Business Process Management Initiative(BPMI)のプロセス表記モデルに準拠したプロセスフローの作成に新たに対応した。BPMIの仕様要件に沿った図表かどうかをチェックする機能なども持つ。ソフトウェア開発で用いられる“UMLチャート”の作図も可能で、業務プロセスや製造プロセスの図式化以外に、ソフトウェア開発の工程管理などの検証も可能。価格は1ライセンス4万5150円。

『iGrafx Process 2005』は、業務シミュレーションツールで、作成したプロセスフローを実際に走らせ、その評価と検証が行なえるツール。“ガイド機能”の搭載で、シミュレーションモデルをより簡単に構築できるようになったほか、Microsoft Excelなどで作成したデータを取り込んで、ジェネレータ(プロセスの構成要素のひとつ)に投入できるようにする機能などが追加された。価格は1ライセンス11万7600円。

『iGrafx Process 2005 for Six Sigma』は、米国モトローラ社が生産プロセスを改善するために開発した“Six Sigma”という品質管理手法に対応。統計解析ソフトと組み合わせることで、業務プロセスのシミュレーションが可能。価格は1ライセンス17万7450円。

『iGrafx BPEL Generator』は、iGrafxで作成したプロセスをXMLで出力するためのツール。“BPEL”とはWebサービスを含む業務処理や社内外のメッセージ交換の業務処理を記述することを目的としたXMLベースの業務フロー記述言語。BPMIの提唱しているBPMNというプロセス表記モデルをXMLとして出力できる。価格は1ライセンス288万6450円から。

『iGrafx Process Central 2005』は、複数の部署や社員がiGrafxで作成した各業務プロセスを一元的に管理するためのツールで、バージョン管理やセキュリティー、検査、監査といった機能が提供される。価格は1ライセンス369万4950円から。



訂正とお詫び:公開時に写真の人名と製品名の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(4月28日)

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