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【Display 2005レポート Vol.3】運転席と助手席で異なる映像を全画面表示!! 2画面表示ディスプレーを参考出展――三洋エプソンブース

2005年04月20日 23時29分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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三洋エプソンイメージングデバイスの“2画面表示ディスプレー”
三洋エプソンイメージングデバイスの“2画面表示ディスプレー”

“Display 2005”の主役がSED(Surface-conduction Electron-emitter Display、表面伝導型電子放出素子ディスプレー)であることは揺るぎないが、SED以外にも興味深い展示がいくつか見られた。そのひとつが、三洋エプソンイメージングデバイス(株)の“2画面表示ディスプレー”だ。

これは、いわゆる“3D液晶ディスプレー”(裸眼で立体的に見える液晶ディスプレー)のように見る方向によって異なる映像を表示するものだが、その映像は中心から左右45度程度で“まったく別の映像”が“全画面表示”されるというもの。同社では、カーナビゲーションシステムの表示デバイスとして、運転者には地図情報が、助手席からはDVD-Videoの再生画面が見られる、といった使い方を提案しているが、今回の参考展示によってさまざまな使い方が検討されそうだ。



左45度から見た映像 右45度から見た映像
左45度から見た映像ほぼ同じタイミングで右45度から見た映像

詳しい原理は明らかにされていないが、液晶パネルの全面にレンチキュラーレンズを貼り付けて、縦1ラインごとに左右方向への異なる映像を表示する、という従来の3D液晶ディスプレーの方法とは異なる、複数の基本的な表示技術を組み合わせた手法だと説明員は語る。明らかにされているのは、右と左の視認者向けにバックライトの照射方向を制御しているということ。また、それぞれに左右の目に合わせた視差をつける“3D表示”も行なえるという。展示された試作品のスペックは、7インチワイドサイズで表示解像度は800×480ドット、表示色数は約26万色。

高精細な低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーパネル
2.4インチで横480×縦640ドット(VGA)表示の高精細な低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーパネル

そのほか、同社ブースは携帯電話向けに2.4インチサイズの低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーにも注力しており、このサイズでVGA表示(発色は約26万色)という高精細な透過型カラー液晶パネルを参考出展していた。

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