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マイクロソフト、新社長人事を発表――ローディング氏退任、経営/事業戦略は現在の路線を継続

2005年04月20日 16時15分更新

文● 編集部 内田泰仁

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マイクロソフト(株)は20日、代表執行役社長のマイケル・ローディング(Michael Rawding)氏が7月1日付けで退任し、米マイクロソフト社のコーポレートバイスプレジデントで、北米地域スモール アンド ミッドマーケット ソリューションズ&パートナー グループ担当のダレン・ヒューストン(Darren Huston)氏が同じく7月1日付けで後任として代表執行役社長に着任すると発表した。今回の社長人事変更は、グローバルレベルでの経営陣の人事変更の一環で、ローディング氏は7月1日付けで米マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデント MSNグローバルセールス&マーケティング担当に着任するという。

7月1日付けで代表執行役社長に着任するダレン・ヒューストン氏

新社長のヒューストン氏は、カナダのブリティッシュコロンビア州ホープ出身で、現在39歳。カナダ政府の経済担当顧問、米マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey&Company)社、米スターバックス コーヒー(Starbucks Coffee)社を経て、2003年に米マイクロソフトに入社し、以来現職を務める。米スターバックス在籍中は、米マイクロソフトをはじめとするIT関連企業との提携の推進や、プリペイドカード“Starbucks Card”や店舗への公衆無線LANの導入プロジェクトの立案/展開に取り組んだという。

この日開催された記者会見でヒューストン氏は、日本市場を「ユニークな市場」であり「まだまだチャンスや可能性がある市場」だと評価。また、「日本法人が世界各地の子会社の中で2番目の規模だから(重要なポジションなの)ではなく、技術開発などの面でもマイクロソフトに大きく貢献している」と述べ、日本法人の役割の重要性を強調した。

今回の人事変更に伴う日本におけるマイクロソフトの経営および事業戦略の大幅な変更はなく、ユーザー/パートナー/従業員との関係強化、日本市場に最適な製品/サービスの提供、政府/自治体/教育機関などとの連携の強化、企業市民活動の拡大などの路線を継承していくという。

7月1日付けで代表執行役社長を退任し、米マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデント MSNグローバルセールス&マーケティング担当に着任するマイケル・ローディング氏

代表執行役社長を退くローディング氏は、今後はMSN事業のセールスおよびマーケティングを担当し、日本のMSN事業も統括する立場になるという。約4年半(うち2年間代表執行役社長を務める)にわたる日本での成果について大変満足しているとし、「この数年間で(マイクロソフトは)日本市場で大きな進化を遂げ、このような仕事をできたことを誇りに思っている」と述べている。

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