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20周年を記念して、あの“libretto”が帰ってきた!――東芝、ノートパソコン20周年記念のモバイルノート2シリーズを発表

2005年04月20日 14時59分更新

文● 編集部 小西利明

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dynabook SS SX/190NR
dynabook SS SX/190NR

libretto U100と並んで、記念すべき東芝ノート20周年製品として登場したのが、薄型1スピンドルモバイルノート“dynabook SS SX”シリーズの新製品“dynabook SS SX/190”シリーズ(以下SX/190)である。店頭販売モデルは2機種がラインナップされているが、付属アプリケーションに『Microsoft Office Personal 2003 SP1』が付属するか否かの違いのみで、ハードウェアは同一である。

dynabook SS SX/190NR、SX/190NKの主なスペック
CPU 超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz
チップセット Intel 915GMS Express
メモリー DDR2 400-256MB
グラフィックス Intel 915GMS内蔵
液晶ディスプレー 12.1インチ 1024×768ドット
HDD 60GB
光ディスクドライブ オプション
スロット PCカード(TypeII)×1、SDメモリーカードスロット×1
通信 IEEE 802.11b/g、10/100/1000BASE-T、Bluetooth 2.0+EDR、V.90 56kbpsモデム
I/O USB 2.0×2、アナログディスプレー出力端子、ヘッドホン出力など
バッテリー駆動時間 約5.4時間(JEITA測定法1.0)
サイズ(W×D×H) 286×229×19.8mm(最薄部9.9mm)
重量 約1.29kg(標準バッテリパック装着時)
OS Windows XP Professional SP2

SX/190を見てまず驚くのが、ボディーの薄さだ。先端の最薄部では1cm弱、最厚部でも2cmに満たない(サイズの詳細は上記スペック表参照)。ボディーカラーが精悍なシルバーである点も、その薄さを強調しているように感じられる。極薄ボディーで世間の度肝を抜いたソニーの“type 505 EXTREME”に匹敵する薄さだ。重さも約1.29kgと、libretto U100には及ばないが、12.1インチのXGA液晶ディスプレーを搭載するノートとしては軽い。この軽さと薄さを実現するために、libretto U100の記事でも語られた東芝独自の高密度実装技術が、SX/190にもたっぷりと取り入れられている。しかも重要な点は、SX/190はこの極薄ボディーに最新のアーキテクチャーを詰め込んでいる点にある。

SX/190が搭載するCPUは最新の超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz。チップセットも最新のIntel 915GMS Expressを搭載する。type 505 EXTREMEはすでに過去の製品であり、極薄路線を継承する製品もないことを鑑みれば、SX/190は極薄ノートで最高のパフォーマンスを誇ると言えるだろう。標準搭載メモリーが256MBというのは、ヘビーに使いたいユーザーとすればやや物足りないが、HDDは60GBを搭載している。ちなみにSX/190は、CPUとチップセットはSonomaプラットフォームの要件を満たしているものの、内蔵無線LAN機能(IEEE 802.11b/g対応)がSonoma要件のものとは異なるため、Sonomaプラットフォームではない。またBluetooth 2.0+EDR対応の無線通信機能も備える。

SX/190のもうひとつの、そして重要な特徴は、バッテリー駆動時間が長いという点だ。ノート用のIntel 915シリーズのチップセットを搭載するノートパソコンはいずれも、各コンポーネントの高速化にともなう消費電力の増大と、それによるバッテリー駆動時間の減少に悩んでいる。実際各社のIntel 915シリーズを搭載するノートパソコンを、それ以前の世代と比べてみると、バッテリー駆動時間が減少している製品が多く見受けられる。モバイルノートにとっては由々しき事態だ。しかしSX/190では、標準バッテリパックで約5.4時間、本体裏面に装着するオプションの『セカンドバッテリパック』も合わせれば約11時間という駆動時間を実現するとしている(いずれもJEITA測定法1.0)。Intel 915世代のノートとしては、トップレベルのバッテリー駆動時間であり、ヘビーなモバイル用途にも十分対応できるだろう。

SX/190の標準バッテリパックは、パームレスト部の下に装着される。しかもタッチパッド部分を迂回するために、バッテリーの一部がくぼんでいるという、これまた前代未聞の形状をしている
SX/190の標準バッテリパックは、パームレスト部の下に装着される。しかもタッチパッド部分を迂回するために、バッテリーの一部がくぼんでいるという、これまた前代未聞の形状をしている

libretto U100と同様に、SX/190にも本体の右手前に指紋センサーが搭載されている。Windowsログオンなどのパスワード入力に使えるほか、スクロールパッド機能も備わっている。指紋認証機能を備えるノートパソコンは増えてきたが、SX/190のこの機能はささやかなアドバンテージとなるだろう。

SX/190の指紋センサーは、タッチパッドの右横に配置されている
SX/190の指紋センサーは、タッチパッドの右横に配置されている

東芝は春モデルのdynabook SS LX/MXシリーズで、3次元加速度センサーを搭載して落下時の衝撃からHDDを保護する“東芝HDDプロテクション”をセールスポイントとしているが、SX/190にも同様の機能が搭載されている。落下のような強い衝撃はもちろん、持ち運びの際などに受けるちょっとした衝撃でも、センサーが感知し即座にHDDヘッドを安全なポジションに退避させる。特に仕事でモバイルノートを使う人にとってはありがたい機能だろう。またTPM v1.1b仕様に準拠したセキュリティーチップも搭載している。暗号処理を安全なハードウェア上で行なうことで、メインメモリー上で処理するアプリケーションや、暗号鍵をHDD上に保存するWindows XPの暗号化ファイルシステムよりも安全性が高い。コンシューマーユーザーにはあまり有り難みはないが、ビジネスユーザーのニーズも高い製品だけに、こうした機能も評価点となるだろう。

搭載するインターフェース類はUSB 2.0×2、LAN端子、アナログディスプレー出力端子、赤外線通信ポート(IrDA 1.1準拠)、V.90 56kbpsモデム用モジュラージャックなど。本体が薄く端子類を多数備える余裕がないため、比較的少なめとなっている。また拡張スロットとしてPCカード(Type II)、SDメモリーカードスロットを1つずつ備える。

SX/190の左側面。SDメモリーカードスロットとボリュームダイアル、ヘッドホン出力くらいしかない。左の黒い穴は通風口 右側面で目立つのはPCカードスロットくらい。それにしても薄いのがよくわかる
SX/190の左側面。SDメモリーカードスロットとボリュームダイアル、ヘッドホン出力くらいしかない。左の黒い穴は通風口右側面で目立つのはPCカードスロットくらい。それにしても薄いのがよくわかる

予想実売価格は、Office 2003が付属する『SX/190NR』が25万円前後、付属しない『SX/190NK』は23万円前後となっている。発売予定日は4月22日。またSX/190シリーズをベースにした企業向けモデル『dynabook SS S20 12L/2』も発表されている。基本的なハードウェア仕様は同一だが、HDD容量が30GBになり、Office 2003は付属しない。またキーボード部分がブラックのカラーリングとなっている。価格は30万4500円。企業向けモデルについてはCTOメニューより若干の構成変更も可能で、無線LAN機能の有無やOffice 2003のプレインストールを選ぶことが可能となっている。

企業向けモデル『dynabook SS S20 12L/2』。黒いキーボードが意外に格好良い
企業向けモデル『dynabook SS S20 12L/2』。黒いキーボードが意外に格好良い

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