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日本ピープルソフト、国内ERP製品の今後の展開に関して説明

2005年04月19日 16時11分更新

文● 編集部 小林久

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日本ピープルソフト(株)は19日、日本市場におけるビジネス戦略と今後の製品ロードマップをプレス関係者に説明した。

日本ピープルソフトは、昨年12月に米オラクル社が米ピープルソフト社を買収したことに伴い、現在米オラクルの100%子会社となっている(関連記事参照)。今回は、国内では米オラクルによる買収後、初めての方針説明会となった。

Derek H. Williams氏
米オラクルエグゼクティブ・バイスプレジデント、アジア・パシフィック統括のデレク・H・ウイリアムズ(Derek H. Williams)氏

同社のERP(Enterprise Resource Planning)製品には、大企業の人材管理/財務/セールス/マーケティングなどを統合的に管理できる『PeopleSoft Enterprise』、2003年6月に米ピープルソフトが買収した米J.D.エドワーズ(J.D.Edwards)社の製品を引き継いだ『JD Edwards EnterpriseOne』(中堅企業向けの業種別ERPパッケージ)、『JD Edwards World』(IBM iSeriesプラットフォームとセットにした主要ERPアプリケーションの統合パッケージ)などがある。なお、J.D.エドワーズから引き継いだ2つの製品に関しては、これまで“PeopleSoft”のブランド名で販売してきたが、今回の合併に際して“JD Edwards”の名称が復活することになった。

説明会に出席した米オラクルエグゼクティブ・バイスプレジデント、アジア・パシフィック統括のデレク・H・ウイリアムズ(Derek H. Williams)氏は、これら既存の製品ファミリーは「最低でも2013年までサポートするとともに、新製品開発も行なっていく」点を強調した。また、米オラクルの日本法人・日本オラクル(株)と日本ピープルソフトの統合も進めていきたいとしながらも「日本オラクルは東証一部の上場企業のため、公正取引委員会の指示にしたがって今後の方針を決めていく」と述べた。



荻矢隆雄氏
日本ピープルソフト執行役員プロダクト・テクノロジー統括本部長の荻矢隆雄(おぎやたかお)氏

日本ピープルソフト執行役員プロダクト・テクノロジー統括本部長の荻矢隆雄(おぎやたかお)氏は、米オラクルの傘下に加わったが、IBMやマイクロソフト製のデータベース環境や、IBMの『WebSphere』といったプラットフォームは継続してサポートしていくと述べた。また既存製品のサポート期間も延長し、『JD Edwards EnterpriseOne バージョンXE/8.0』は2007年2月、『PeopleSoft Enterprise HCM 8SP1』『同HCM 8.3』『同HCM8.3SP1』の修正サポート期限とPeopleSoft Enterprise FMS 8SP1』『同SCM 8SP1』のアップグレードサポート期限は2006年12月15日まで延長する。サポートの受付体制に関しては、現在の状況を維持していく。



Fusionへのプロセス
米オラクルが進めている、次世代プラットフォームFusionへの以降プロセス。まず、ミドルウェアの環境が整い、その上で動作するアプリケーションが順次提供されていく

米オラクルは、現在“Project Fusion”という次世代プラットフォームを開発中で、オラクルの持つERP製品や上述した“PeopleSoft”“JD Edwards”ブランドのERP製品は統合され、Fusionプラットフォーム上で動作するアプリケーションに刷新される予定。Fusionのアーキテクチャーに関しては2005年4~5月ごろにロードショーされるほか、9月の“Oracle Open World”などでも詳細が紹介される見込み。2006年にはデータハブやトランザクションベースとしての役割を持つミドルウェアがリリースされ、2007年にはFusion上で動作するアプリケーションが登場。2008年には現在各ERPパッケージで提供されている機能が“Fusionアプリケーションスイート”として統合/移行していく見込みだ。



製品ロードマップ
日本ピープルソフトのERP製品のリリーススケジュール

この間、PeopleSoft EnterpriseとJD Edwards EnterpriseOneの両シリーズはバージョンアップを続け、2006年にはPeopleSoft Enterpriseが現行の8.9から9、JD Edwards EnterpriseOneは本日発表された8.11から8.12へとバージョンアップする。JD Edwards Worldは現行の7.3のままだが、上位のJD Edwards EnterpriseOneへのアップグレードパスは2013年まで用意される。

なお、本日発表された『JD Edwards EnterpriseOne』の新バージョンとなる『JD Edwards EnterpriseOne 8.11 日本語版』では、顧客の要求に応じて製造プロセスや製造計画、調達計画などを臨機応変に変えていける“デマンドドリブンマニュファクチャリング”機能の拡張が行なわれたほか、“Rapid Start”パッケージと呼ばれる中小企業向けのハード/ソフト/サービスのオールインワンパッケージなども提供されている。『JD Edwards EnterpriseOne 8.11』は本日から、JD Edwards EnterpriseOne 8.11の『Rapid Start日本向けソリューション』は2005年第3四半期に出荷する。



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