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アルテックエーディーエス、ロシアのアンチウイルスメーカー・カスペルスキーラブスと業務提携

2005年04月15日 18時08分更新

文● 編集部 小林久

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アルテックエーディーエス(株)は、ロシアのカスペルスキーラブス・インターナショナル(Kaspersky Labs International)社の日本法人、(株)カスペルスキーラブスと包括提携し、カスペルスキーラブスのセキュリティー製品の国内販売を行なうと発表した。

握手
業務提携で握手するロシア・カスペルスキーラブス・インターナショナル社取締役のビタリー・ベズロドニク(Vitaly BEZRODNYKH,左)氏とアルテックエーディーエス(株)代表取締役社長の加畑洋氏

カスペルスキーは、本社をロシアに置くアンチウイルスソフトの開発メーカーで、昨年3月に日本法人を設立した。研究所設立者のユージーン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)氏は、1989年からウイルス対策ソフトの開発を始めており、最近では携帯電話用の『Symbian OS』に感染するワームを世界で始めて発見したことで知られる。同社が提供しているウイルス辞典のウェブサイト(http://www.viruslist.com/)は、近々日本語にも対応する予定だ。

mGuard
カスペルスキーのエンジンを採用した、独インノミネート(Innominate)社の『mGuard』。こういったネットワークセキュリティー装置の販売なども行なっていくという

今回の提携によって、アルテックはカスペルスキー製品の国内販売代理店となる。当初は企業向けの製品に注力していく予定で、政府/自治体/航空関係などの顧客に対して、サーバー向けアンチウイルス製品を提供していくほか、カスペルスキーのエンジンを採用したハードウェア(セキュリティーボックスやアプライアンス製品)の販売も行なう。

また、カスペルスキーの個人向け製品に関しては、アルテックが運営する“アルテックダウンロードサイト”(http://www.altech-ads.com/)で、『Kaspersky Personal Security Suite』(価格8820円)などのダウンロード販売をすでに行なっている。

ロシアのカスペルスキー本社では、Symbian OSに対応した携帯電話向けアンチウイルスソフトを現在開発中で、6月に製品化する予定。こちらの製品に関してもアルテックが取り扱っていくが、個人に対してパッケージ販売する以外に、月額使用料金的な体系を提案できないか、関連企業とディスカッション中だという。

売り上げ目標は、2005年度5億円、2006年度10億円、2007年度20億円を見込んでいる。



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