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デル、EM64T対応Xeon MP搭載の4Wayサーバー『PowerEdge 6800』および『PowerEdge 6850』を発売

2005年04月11日 22時53分更新

文● 編集部 内田泰仁

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デル(株)は11日、“インテル エクステンデッド・メモリ64テクノロジ(EM64T)”に対応するXeon MPを搭載した64bit 4Wayサーバー『PowerEdge 6800』および『PowerEdge 6850』を同日に発売すると発表した。最小構成価格は、『PowerEdge 6800』が71万1900円、『PowerEdge 6850』が79万650円。

『PowerEdge 6800』『PowerEdge 6850』

『PowerEdge 6800』と『PowerEdge 6850』の主な特徴や用途
『PowerEdge 6800』(タワー型筐体)と『PowerEdge 6850』(4Uラックマウント)は、ミッションクリティカルなアプリケーション分野や、Tier 3クラスのUNIXシステムやメインフレームのマイグレーションを狙ったハイエンドサーバー。同社の4Wayサーバーとしては、Itanium 2を搭載する『PowerEdge 7250』に続く製品ポジションにあたり、EM64T非対応のXeon MPを搭載する『PowerEdge 6600』『PowerEdge 6650』の後継となる。新たにEM64T対応のXeon MP(B.T.O.で選択できるCPUは、EM64T対応Xeon MP-3.00/3.16/3.33/3.66GHz)を搭載することにより、サポートするメモリー空間が拡大し、大規模データベースなどの用途に対応。さらに、CPU~メモリー間のデータ転送レートの高速化によりスケーラビリティーの向上が進み、従来製品に比べ、最大で32%のパフォーマンス向上(価格性能比では約1.5倍)が図られているという。



筐体天面のカバーを外した『PowerEdge 6850』。本体後部に取り付けられているカートリッジがメモリーのライザーカード(写真右はカード部の拡大)

メモリーはDDR2 400対応デュアルチャネルDDR2 SDRAM(ECC対応)で、最大メモリー搭載容量は64GB(現時点では32GBまで。後日発売の4GB DIMMモジュールを利用することで64GBまで搭載可能となる)。『PowerEdge 6850』は、同社独自のホットプラグ対応ライザーカードにメモリーモジュールを装着し、システムを停止せずにライザーカードの交換が可能。各ライザーカードには2つのメモリーバンクが用意されており、

スペアリング
一方のバンクをアクティブ、もう一方をスペアとし、障害発生時にバンクを切り替える
ミラーリング
一方のバンクのデータを、もう一方のバンクにミラー
RAID
ひとつのライザーカードを1台のHDDのように見立て、RAID 5のように動作させる

といった機能を持つ。

このほかのスペックは、チップセットがIntel E8500、ホットプラグ対応のHDDはUltra320 SCSI接続で、最大容量/台数は『PowerEdge 6800』が3.6TB/12台、『PowerEdge 6850』が1.5TB/5台、拡張スロットはPCI Express×4およびPCI-X×3(『PowerEdge 6850』ではこのうちPCI Express×4とPCI-X×1がホットプラグに対応)、ホットプラグ対応の1+1冗長化電源(『PowerEdge 6800』ではオプション)、ロードバランシングまたはフェールオーバー対応のGigabit Ethernet×2、など。

システム管理ソフトとしては、従来製品からバージョンアップが行なわれた『OpenManage 4.3』が標準で搭載される。今バージョンでは、同社ホームページからBIOSやドライバーの最新情報を取得/適用する変更管理機能を新たに搭載し、マイクロソフト(株)の『Microsoft System Management Server 2003』などの管理ツールと連携し、サーバーのBIOS/コンポーネントのファームウェア/ドライバーなどの一元管理や、セキュリティーパッチやOSなどのソフトウェアの自動配布/計画更新などの実施が可能。

対応OSは、Windows 2000 Server/Advanced Server、Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition、Red Hat Enterprise Linux 3。なお、最小構成時のスペックは両機種ともに、CPUがEM64T対応Xeon MP-3.16GHz×1、メモリーが512MB×2、HDDが36GB×1、OSなし、サポートパッケージが“シルバー”(3年間、24時間電話テクニカルサポート、3年間パーツ保証、ソフトウェア電話サポート、当日/当日4時間/当日4時間プラス対応オンサイト保守サービス)、など。

エンタープライズマーケティング本部ソリューション本部長の多田和之氏

新しいデータセンターのモデル
この日行なわれた記者説明会で製品の概要を説明したエンタープライズマーケティング本部ソリューション本部長の多田和之氏は、x68系CPUを搭載した4Wayサーバーの64bit化によるメリットを強調。同社の4Wayサーバーのラインナップは、高パフォーマンスを重視するItanium 2搭載製品と、パフォーマンスよりもアプリケーション/応用分野の広さを重視するx68アーキテクチャー(Xeon MP搭載)製品とに分類されるが、Xeon MPの64bit化により、パフォーマンス面の向上と応用分野のさらなる拡大を進めていくとした。また、この日発表した2製品は、従来はUNIXシステム/メインフレームが中心であったERP/CRM/データベースといったTier 3での用途にも対応する製品だとして、これからのデータセンターは、Tier 1(ファイル/メールサーバーなど)、Tier 2(アプリケーションサーバーなど)、Tier 3のいずれの階層においても、標準化された64bitのIAサーバーが利用されるとの見通しを示した。



デル・プロフェッショナル・サービス事業部技術本部長の諸原祐二氏

多田氏に続いて登壇した、デル・プロフェッショナル・サービス事業部技術本部長の諸原祐二氏は、この日発表された“Dell|EMC”ストレージ製品の定期診断サービスをはじめとする同事業部のサービス体制強化について説明した。

諸原氏によると、サービス体制の強化点は大きく次の3点。

“Dell|EMC SAN ヘルスチェック・サービス”
専任エンジニアによる“Dell|EMC”ストレージ製品の定期診断サービス。定期訪問によるSAN環境の確認/解析と、診断結果報告と改善案の提示を行なう。SAN環境の予期しない障害の未然防止、重大障害の可能性の減少、将来のシステム拡張への準備などを目的とする。20日にサービスを開始。
スケーラブルシステムを導入する顧客に対する支援体制の強化
顧客のシステム環境の技術検証などを行なう“デル・テクノロジー・ソリューション・センター”の規模(スペース)の拡大(7月末まで)、人員の強化(年内に現在の約70名体制から150名体制に)。
64bitの標準化を促進し、データベースサーバーへの適用を加速するソリューションの提供

同社では、これらの取り組みにより、

  • Tier 3におけるUNIXマイグレーション
  • ミッションクリティカル分野でのスケーラブルコンピューティング
  • よりプロアクティブな障害予防サービス

を促進していくという。

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