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【阿部まりなのPowerBook G4レポート(第1回)】アップルコンピュータを取材

2005年04月06日 16時33分更新

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■新しくなった“PowerBook G4”はココが違う!!

[まりな] それでは、新しくなったPowerBook G4の特徴をそれぞれ教えていただきたいのですが……。
[福島] デザイン面ではシリーズで統一されているシルバーを採用しています。それぞれドライブの位置などが異なっていますが、外見上は12インチ、15インチ、17インチという画面のサイズが大きな違いですね。

※仕様についてはアップルコンピュータのホームページに詳しいが、新しくなったPowerBook G4は、基本的に前モデルからのマイナーチェンジ。外観上はポートの配置も含めてほとんど変わっていない。ラインアップは画面の大きさで3機種あり、全部で5タイプに分かれる。ハイエンドとなる17インチモデルは、CPUにPowerPC G4-1.67GHzを採用し、512MBのメモリーと100GBのHDDを搭載。光学式ドライブはCD-R/RW、DVD±R/RWの読み書きに対応したスーパードライブ。グラフィックチップはATI社製の“Mobilety Radeon 9700”でビデオメモリーは128MBとなっている。画面の解像度はワイド型の1440×900ドットだ。ミドルレンジの15インチモデルには、PowerPC G4-1.67GHz搭載の上位モデルとPowerPC G4-1.5GHzの下位モデルが存在する。下位モデルは光学式ドライブがCD-R/RWとDVDの読み出しに対応したコンボドライブになっている。ローエンドの12インチモデルも2タイプを用意。いずれもCPUにPowerPC G4-1.5GHz、512MBのメモリーを搭載するが、上位モデルが80GBのHDDとスーパードライブ、下位モデルが60GBのHDDとコンボドライブとなっている。グラフィックチップは共通で、NVIDIA社の“GeForce FX Go5200”。ビデオメモリーは64MBだ。画面の解像度は1024×768ドット。

[福島] 今回は12インチモデルを使って説明をしましょう。
[まりな] 一番小さいモデルですね。これくらいの大きさだと持ち運びにも楽だと思います。
[福島] 重さは約2kg程度。アップルコンピュータのノートブックのなかではもっとも軽いのですが、デスクトップの機能がすべて入っています。外出先でもフル機能で使えますよ。
[まりな] 丸みを帯びているところがかわいいですよね!
[福島] 外装の素材はアルミニウムですが、軽くしても強度が出せるよう、面取り加工を施してあるんです
[まりな] 性能面での特徴は?
[福島] 全機種で512MBのメモリーを採用しているのが特徴です。また、ワイヤレスでインターネットができるように、無線LANを搭載しています。電源は必要ですが、それ以外はいっさいのケーブルがいらないですよ。


福島さんが手に持っているのは、“ AirMac Express ベースステーション with AirTunes”。“iTunes”のミュージックライブラリをワイヤレスネットワークを通してステレオやパワードスピーカーで再生することができるオプションです。
[福島] そして今回から新しく“スクロールトラックパッド”を採用しました。
[まりな] どんなものですか?
[福島] 1本の指ではできない操作が、2本の指ならできるようになっています。たとえば人差し指と中指を当てると……ほら、画面のスクロールができるんですよ。この操作は“スクロールジェスチャー”と名付けました。
トラックパッドに触れてみる私2本の指を使うと、スクロール機能が使えるようなしくみになっています。“スクロールジェスチャー”とアップルコンピュータでは名付けているけれど、この名前、ピッタリだと思います。
[まりな] では、私も……あっ、これはすごいですね! こんなに簡単にスクロール操作ができてしまうなんて……。この“スクロールジェスチャー”は人差し指と中指でないとダメなのですか?
[福島] いえ、指が“スクロールトラックパッド”の2ヵ所に触れていればいいので、両手でも大丈夫です。他メーカーでもパッドの下側など、部分的に同じ機能を採用していますが、PowerBook G4では今回からパッド全域で“スクロールジェスチャー”が使えるようになっています。
[まりな] これは外出先などで効果を発揮しそうですね。
[福島] そうですね。飛行機内など、オフィスではない場所での作業効率アップに役立てる思います。
[まりな] もし3本の指で試したらどうなるのですか?
[福島] ぜひ、試してみてください。
[まりな] 人差し指、中指、薬指で……あれっ、動きませんね。
[福島] はい。“スクロールトラックパッド”は、2ヵ所の接点があるとスクロール機能が使えるというドライバーを使っていますので、3ヵ所の接点では動かないのです。それから、縦方向のスクロールだけでなく横方向にも対応しています。縦横が同時に動くので自由自在に操れ、慣れればマウスより便利になりますよ。
[まりな] この“スクロールトラックパッド”以外に新しい機能はありますか?
[福島] HDDのデータを保護する機能があります。センサーを搭載し、落下などの異常を感知した場合、即座に動作をロックして極力壊れないようになっています。

HDDのデータ保護のために全モデルに内蔵された“緊急モーション機能”は、加速度センサーによって本体の落下を検出し、ヘッドを瞬時に退避させるというもの。まさかの事態でもデータを守る配慮がなされている。また、すべてのモデルで5400回転/分のドライブを採用。2.5インチ型のHDDとしては高速な部類に入るので、転送速度もなかなかのスピードを実現している。アップルストアのBTOを利用すれば、すべてもモデルで100GBのHDDをチョイスできる。

[福島] また、最近のアップルコンピュータの特徴にもなっているのですが、“光”をうまく取り入れています。本体裏のボタンを押した時のLEDの付き具合によって充電状態がわかるんです。前面のLEDはスリープランプ状態になると人が寝息を立てているかのような光り方をするんですよ。
本体を裏返して、熱心に説明をしてくれる福島さん。“光”にもこだわっていますひと目で充電状態もチェックできる本体裏面のLED。便利なのはもちろんですが、細かい配慮が女の子のハートにはヒットするんです!
[まりな] ランプを見ただけで本体の状態がわかるというのは嬉しい機能ですね。
よく見るとまるで人が呼吸をしているかのような光り方。カワイイですね

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