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秋葉原をIT産業のメッカに! 秋葉原ダイビルオープニングセレモニーで石原都知事が挨拶

2005年03月31日 17時11分更新

文● 編集部 小板謙次

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ダイビル(株)、エヌ・ティ・ティ都市開発(株)、鹿島建設(株)は31日、3社が共同で開発を進めている秋葉原駅前の“秋葉原クロスフィールド”のうち、秋葉原ダイビルのオープニングセレモニーを行なった。“秋葉原クロスフィールド”は今回オープンとなる秋葉原ダイビルと2006年春にオープン予定の秋葉原 UDXの2棟から構成されている。秋葉原ダイビルは地上31階、地下2階、高さ147.5m。中低層階には産学連携機能として公立はこだて未来大学、国立法人 東京大学大学院情報理工学系研究科などの大学、ぷらっとホーム(株)など18の産学機関の入居が予定されている。

秋葉原ダイビル 手前の遊歩道は隣のUDXビルに続く予定
秋葉原ダイビル手前の遊歩道は隣の秋葉原 UDXビルに続く予定
秋葉原ダイビルの5階から駅前を見てみた 秋葉原駅周辺開発地域の模型。右の高い建物が秋葉原ダイビル
秋葉原ダイビルの5階から駅前を見てみた秋葉原駅周辺開発地域の模型。右の高い建物が秋葉原ダイビル

秋葉原ダイビル2階で12時からはじまったセレモニーにはダイビル代表取締役社長の広瀬忠邦氏、エヌ・ティ・ティ都市開発代表取締役社長の三田清氏、鹿島建設代表取締役社長の梅田貞夫氏、秋葉原電気街振興会会長の小野一志氏ら9名ほか、東京都知事の石原慎太郎氏が来賓として出席した。

東京都知事の石原慎太郎氏が来賓として出席
東京都知事の石原慎太郎氏が来賓として出席

最初に登壇したダイビル代表取締役社長の広瀬忠邦氏は産学連携を紹介しながら「“電気の街”秋葉原の新たな側面として“IT産業の街”としても育っていくよう貢献していきたい」と挨拶。一方、石原都知事は大阪の電気街である日本橋を引き合いに出して「(秋葉原と比べると)スケールは問題にならない」とはじめ、秋葉原視察時の感想として「とにかく、(秋葉原には)ないものはない。人間がかろうじてすれ違うことができるような細い路地に入っていくとノスタルジックで、終戦直後手製で運用した電気製品(部品)が全部備えられている。このような完璧な街は世界にない」と話した。

テープカット
テープカット

また、新製品の登場の早さについていけなくなっているという店員の声を紹介しながら、日本の技術力の高さを強調。中国の現状にも触れながら「私は中国という国は大嫌いだ」「経済が乱開発に近い形で膨張しており、そのうち限界点に達して破滅するでしょう」と発言。「中国に足りないのは技術的なポテンシャリティーだ。技術的なポテンシャリティーは経済の上流の部分にあたり、それを持ち続けなければならない」として、その機軸になるのはIT産業であり、メッカたり得る秋葉原という街であると語った。

クロフィーくんなる“秋葉原クロスフィールド”。名前は“秋葉原クロスフィールド”のクロとフィールドから合成”
クロフィーくんなる“秋葉原クロスフィールド”。名前は“秋葉原クロスフィールド”のクロとフィールドから合成

同ビルのオープニングイベントとして、ブリキのおもちゃコレクターの北原照久氏の作品を集めた“北原照久コレクション展”、“2005年春のデジタル新生活フェア”、子供を対象としたITワークショップ“CAMP クリケット ワークショップ”などが4月のオープニングイベントとして予定されている。

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