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ソニーマーケティング、世界最長40時間のバッテリー駆動を実現したHDD搭載ネットワークウォークマン『NW-HD5』を発表

2005年04月06日 15時01分更新

文● 編集部 小西利明

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ネットワークウォークマン『NW-HD5』
ネットワークウォークマン『NW-HD5』

ソニーマーケティング(株)は6日、最長40時間のバッテリー駆動時間を実現したHDD搭載型ネットワークウォークマン『NW-HD5』を発表した。価格はオープンプライス。

NW-HD5最大の特徴は、20GBのHDDを搭載し重さ135gと軽量ながら、最長で約40時間のバッテリー駆動時間を実現した点にある。アップルコンピュータ(株)の“iPod”シリーズでバッテリー駆動時間が最長の“iPod mini”でも約18時間なのに比べると、2倍以上の再生時間を誇る。ボディーサイズは非常にコンパクトで、幅89.3×奥行き14.5×高さ59.9mmとなっている。このサイズでHDDを内蔵しながら、40時間もの駆動時間を実現しているポータブルオーディオプレーヤーは他にない。内蔵のリチウムイオンバッテリーは取り外し可能で、交換用のバッテリーも販売される(価格は4000円前後)。ポータブルHDDオーディオプレーヤーには組み込み型バッテリーを使い、ユーザーによるバッテリー交換が事実上不可能な製品も多いが、その点ではNW-HD5の交換可能なバッテリーは評価できる。本体のカラーには、シルバー、ブラック、レッドの3色のバリエーションが用意されている。

NW-HD5のレッドとブラック

HDD内蔵型のポータブルプレーヤーには、落下時にHDDが破損するのではないかという心配がつきまとう。そこでHDD搭載型ネットワークウォークマンでは従来機種より継続された特徴として、Gセンサーを搭載して動作時に衝撃が加えられたことを感知すると、HDDの読み取りヘッドを瞬時に退避させて破損を避ける機能が備わっている。またHDD自体を“耐衝撃ダンパー”と称する緩衝材で保護し、衝撃自体も和らげる工夫を凝らしている。

本体前面には、7行の文字表示(128×128ドット)が可能な1.5インチモノクロ液晶ディスプレーが搭載されている。消費電力が低くても明るいLEDバックライトを採用しており、暗いところでも明るく見やすい。表示方向は縦横どちらでも表示可能となっている。ただし表示は文字だけで、画像や動画の表示には対応しない。パソコン本体との接続はUSB(2.0対応)を利用する。付属のACアダプターだけでなく、USBバスパワー経由での充電も可能となっている。ACアダプター接続時は急速充電が可能で、約1.5時間で80%、約3時間でフル充電が可能である(USB経由での充電ではフル充電まで約5時間)。

操作に関しては本体前面のキーで行なうが、選曲モードによっては操作が煩雑だった旧機種『NW-HD3』の反省を生かし、操作を分かりやすくするために、どの選曲モードからでもキー1つで最初の選曲モードに戻れる操作系、“1ステップサーチ機能”に変更された。また収録されたトラック名をアルファベットの頭文字で検索する“イニシャルサーチ機能”により、選曲を容易にしている。再生時の音響効果については、6バンドのイコライザー機能を備えるほか、ソニー独自の疑似サラウンドエンジン“VPT(バーチャルホンテクノロジー)アコースティックエンジン”を搭載し、ヘッドホンでの5.1チャンネル疑似サラウンド再生を行なえる。

対応するオーディオフォーマットは、ATRAC3plusとMP3。ATRAC3plus形式でビットレート48kbpsの曲ならば、最大約1万3000曲を収録可能である。ビットレート128kbpsのMP3形式なら約5000曲が収録できる。音楽録音・転送ソフトとして、『SonicStage 3.1』(※1)が付属する。SonicStage 3.1では、従来からあるATRAC3Plus形式での音楽録音に加えて、MP3形式での録音もサポートされた。またNW-HD5に対応した機能として、“プレイリスト転送”機能により、複数のプレイリストに同じ曲があった場合、重複転送しないという機能が搭載されている。

※1 対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98 SE、Media Center Edition 2004/2005

NW-HD5の予想実売価格は3万5000円前後。発売予定日は21日。

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