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松下電器産業、IEEE 802.11b/g準拠無線LAN搭載のワイヤレス液晶プロジェクター『TH-LB30NT』などを発表

2005年03月23日 21時32分更新

文● 編集部 内田泰仁

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松下電器産業(株)は23日、中小会議室/教室/出張プレゼンテーションなど向けの液晶プロジェクター“シリウスJr.”シリーズの新製品として、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能などを搭載する『TH-LB30NT』および『TH-LB20NT』の2製品を発表した。発売日と価格は、『TH-LB30NT』が6月10日発売で52万2900円、『TH-LB20NT』が4月5日で36万5400円。また、松下ネットワークマーケティング(株)が運営するオンラインショッピングサイト“パナセンス”において、『TH-LB20NT』のモニター販売(20台限定)が行なわれる。

『TH-LB30NT』。この日行なわれた記者説明会でのプレゼンテーションにも利用された『TH-LB20NT』

『TH-LB30NT』および『TH-LB20NT』は、同社の無線LAN機能搭載液晶プロジェクターとしては第5世代目にあたる製品。前モデル『TH-LB10NT』まではIEEE 802.11b準拠の無線LAN機能を搭載していたが、今回はいずれもIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を搭載し、動画や音声を交えたプレゼンテーションの再生が可能となった。動画や音声の再生は、Microsoft PowerPointなどで作成したプレゼンテーションファイルに埋め込まれたデータの再生のほか、動画/音声データを本機に直接送信して再生することも可能。対応するフォーマットは、ASF/WMV/AVI/MPEGなどのWindows Media Playerで再生可能な形式(DRM(デジタル著作権管理)が施されたデータの送信は不可)。また、周囲の環境の照度に合わせて画質を自動補正する技術“デイライトビュー機能”を搭載し、周囲が明るい環境でも淡い色をくっきりと再現するなど、映像表現力が向上しているという。

写真左は従来機種『TH-L735』(写真中の左)と『TH-LB30NT』(右)の光学ユニット部分の比較。写真右は『TH-LB30NT』の光学ユニットの構造図。新モデルでは光学ユニットの大幅な小型化およびそれに伴う全体サイズの小型化が進められている

『TH-LB30NT』と『TH-LB20NT』の主なスペックの違いは以下のとおり。

『TH-LB30NT』
液晶パネルサイズ:0.8インチ
光源ランプ:220W UHMランプ
光出力:3000ルーメン
音声入出力端子:入力×3、出力×1
サイズ/重量:幅327×奥行き233×高さ75mm/2.6kg
『TH-LB20NT』
液晶パネルサイズ:0.7インチ
光源ランプ:155W UHMランプ
光出力:2000ルーメン
音声入出力端子:入力×1
サイズ/重量:幅297×奥行き210×高さ65mm/2.2kg

このほかのスペックは両モデルとも共通で以下のとおり。

表示解像度
1024×768ドット(1600×12000ドットの圧縮表示に対応)
対応入力信号
RGB(水平同期周波数15~91kHz、垂直同期周波数50~85Hz)
コンポーネントビデオ(480i、576i、480p、576p、720/60p、1080/60i、1080/50i)
VIDEO/S-VIDEO(NTSC、NTSC4.43、PAL-M、PAL60、PAL、PAL-N、SECAM)
映像入出力端子
RGB/コンポーネントビデオ入力(ミニD-Sub15ピン)×1
RGB/コンポーネントビデオ入出力共用(ミニD-Sub15ピン)×1
VIODE入力×1
S-Video入力×1
外部制御用ポート
RS-232C準拠シリアルポート×1

複数台送信機能とマルチドライブモードのイメージ図

このほかの共通機能としては、最大16台のパソコンの画面を同時表示できる“マルチライブモード”、1台のパソコンから最大8台のプロジェクターに同じ映像を送信する複数台送信機能、電源投入から映像出画までを約2秒とする“スピードスタート機能”、使用後すぐに電源を落としコンセントを抜くことが可能な“ダイレクトパワーオフ機能”、3ステップの操作でセットアップが可能な“1-2-3セットアップ”を搭載する。また、ワイヤレス送信用アプリケーションとして『ワイヤレスマネージャーME2.0』が付属する。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。



パナソニックAVCネットワークス社システム事業グループ プロジェクターSBU ビジネスユニット長の島岡克明氏同社プロジェクターの事業/製品領域
国内プロジェクター市場の規模と同社のシェア(2005年以降の数値は予測および目標)

この日の発表に併せて開催された記者説明会で、同社のプロジェクター事業や新製品の概要について説明を行なったパナソニックAVCネットワークス社システム事業グループ プロジェクターSBU ビジネスユニット長の島岡克明氏によると、同社のプロジェクター製品は、中小会議室/教室や出張プレゼンテーション向けの“モバイルプレゼン”、ホール/大会議室/監視システム向けの“システム”、家庭向けの“ホームシアター”の3分野に大別される。国内のプロジェクター市場は、2003年以降順調に拡大しており、中でも中小会議室/教室向け製品が市場規模、成長率ともに高く、“モバイルプレゼン”分野の製品である今回の新製品は、このボリュームゾーンに向けた製品と位置付けているという。同社では、2004年にシェア11%を獲得しているというが、今後は市場の成長を上回るシェアの拡大を目指し、2005年には15%、2006年に17%、2008年には20%のシェアを獲得したいとしている。



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