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KDDI、裏原宿にコミュニケーションスペース“KDDI DESIGNING STUDIO”をオープン――オスカー所属タレントがBJで登場!!

2005年03月01日 23時39分更新

文● 千葉英寿

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スパイラルスロープ

連続する巨大なスパイラルスロープが1Fから5Fまで続いている構造で、スパイラルスロープが囲む中央は、1Fから4Fまでのアトリウムになっている。

1Fのエントランスからアトリウムを見上げる
1Fのエントランス(入り口)からアトリウム(ホール)を見上げる。スパイラルスロープ(螺旋階段)がアトリウムを取り囲んでいる

シースルーガラスウォール

半透明の楕円形のガラスウォールで覆われており、スパイラルスロープから館内や外の景色を楽しむことができる。

明治通りから見たKDDI DESIGNING STUDIOの正面明治通りから見たKDDI DESIGNING STUDIOの正面。壁面には大型のディスプレイが配されている

この他、同施設では“ハートビル法(2003年4月1日施行の高齢者や障害者が円滑に利用できる建築基準)”に適合した高齢者や障害者に配慮している“バリアフリー対応”、通信速度が最高1Gbpsの高速ブロードバンドインターネット接続環境“KDDI光プラス”を体験できる設備、“KDDIデータセンターサービス”と連携したコンテンツ配信やアーカイブ(書庫)機能などを備える。

各フロアの機能

KDDI DESIGNING STUDIOは5つのフロア構成となっており、○階とは呼ばず、施設の名称にならって、1st.=1スタ、2st.=2スタ……と呼称している。

1st.Communication Studio(1スタ.コミュニケーションスタジオ)

1st.エントランスにあるBJブース
1st.エントランスにあるBJブース

エントランス左手にはEZナビウォークとも連動した原宿・表参道のショップ情報を提供する“原宿・表参道ナビ”のブースがあり、中央にはBJ(Broadband Jockey)ブースを設置。芸能プロダクション“オスカープロモーション”所属のタレントBJを担当し、最新のミュージックビデオの紹介やライブ出演者とのトークショー、館内放送などを伝える情報プログラム『原宿GROOVE』を提供する。奥のライブステージではミュージックライブやファッションショーなどの様々なイベントが開かれるという。



BJを務める小段典子さん 同じくBJを務める石井ひなたさん
BJを務める小段典子さん同じくBJを務める石井ひなたさん。2人のほかに皆川奈美さん、本多絵里子さん、細田阿也さん、松本彩友美さん、坂田裕美さん、井川絵美さんらが担当する(メンバーは変更される場合もある)

2st.Presentation Studio(2スタ.プレゼンテーションスタジオ)

ケータイ/インターネットの新しい楽しみ方やコンテンツ制作が楽しめるコミュニケーション体験スペース。月ごとに変わるおすすめコンテンツを自由に楽しめ、コンテンツをオリジナルカード(顔写真入りの名刺)に記録して持ち帰ることができる“コンテンツカードメーカー”や、さまざまなムービーに自分の顔を合成してオリジナルメッセージにアレンジして送ることができる“マイメッセージメーカー”が設置されている。

2st.のコンテンツカードメーカー2st.のコンテンツカードメーカー

3st.Creation Studio(3スタ.クリエーションスタジオ)

クリエーションスタジオでは、今年4月に愛知県で開催される万国博覧会“愛・地球博”で注目されているハイブリッド情報端末“愛・MATE端末”など、“ユビキタスソリューションカンパニー”を目指すKDDIの現在と未来が体験できる。

館内で最もエキサイティングな場所になりそうな3st.クリエーションスタジオ
館内で最もエキサイティングな場所になりそうな3st.クリエーションスタジオ
3st.ネクストゲートウェイに展示されている情報端末“愛・MATEオレンジ 3st.ネクストゲートウェイに展示されている“愛・MATEブルー”
3st.ネクストゲートウェイに展示されている情報端末“愛・MATEオレンジ”。OSにはWindows Mobileが搭載されている。博覧会の会場では来場者向けの館内サービスとして利用される。また、運営スタッフの業務支援としては、電話連絡やメールなどの“一斉連絡”、インターネットの閲覧(ウェブブラウザーは“NetFront”を搭載)、業務連絡用アドレス帳といったPDAとしての機能も果たす3st.ネクストゲートウェイに展示されている“愛・MATEブルー”。博覧会場では主に運営スタッフの業務支援として、入場券の“ミューチップ(ごく微細な非接触IC)”を利用したパビリオンの予約確認端末として利用される
3st.ネクストインターフェースのMYSQ 顔認識技術を応用しした“CHECK THE HARAJUKU GAO!”
3st.ネクストインターフェースのMYSQ(ミスク)。MYSQは慶応義塾大学の稲陰正彦教授の稲陰研究室とのコラボレーションによる、ショートプロモーションムービーが制作できるコンテンツだ3st.フューチャーラボ。KDDI研究所で開発された顔認識技術を応用しした“CHECK THE HARAJUKU GAO!(チェック・ザ・原宿顔)”が体験できる。原宿の“カタカナ職業”の中から自分の顔に近い(?)職業が見つけ出せる
3st.ザ・ビューワーのブース 3st.ザ・ビューワーのコントローラー
3st.ザ・ビューワーのブース。KDDIの光プラスTVによるコンテンツやマルチマッチングBBでの対戦ゲーム、KDDIアーカイブスが楽しめるブース3st.ザ・ビューワーのコントローラー

4st.Collaboration Studio(4スタ.コラボレーションスタジオ)

新しい情報文化を“お客さま(来場者)とともに創造する”というスペース。KDDI DESIGNING STUDIO独自のワークショップやセミナーも開催する。壁面のギャラリーにはさまざまな書籍を用意するとのこと。

4st.セミナー/ワークショップルーム
4st.セミナー/ワークショップルーム

5st.Relaxation Studio(5スタ.リラクゼーションスタジオ)

5st.には246CAFE<>BOOKやPlanet 3rdなどの人気カフェを手がけるカフェ・カンパニーによる“WIRED CAFE 360°(カフェワイアードスリーシックスティ)”がオープンする。ローテクな素材感で作り出した屋内からグリーンでいっぱいの屋外テラスへとつながる暖かな空間が生み出された。

5st.リラクゼーションスタジオには緑豊かなWIRED CAFE 360°をオープン 円形を意識したインテリアデザインのWIRED CAFE 360°店内
5st.リラクゼーションスタジオには緑豊かなWIRED CAFE 360°をオープン円形を意識したインテリアデザインのWIRED CAFE 360°店内
5st.無線LAN接続を装備した“PC席”も用意 5st.テラス席から新宿方面を望む
5st.無線LAN接続を装備した“PC席”も用意されている5st.テラス席から新宿方面を望む。晴れた日のランチが楽しみだ

館内紹介に続き、藤本氏が“最大のコンテンツ”と強調する館内スタッフである“ナビゲーター”が紹介された。彼らのユニフォームは「(候補として)auショップの制服もあったが、より親しみやすい」(古見氏)ものとするために、気軽な雰囲気のものが選ばれた。制作はアパレルメーカーの(株)ユナイテッドアローズが担当しており、女性ナビゲーターはシャツ/スカーフ/ブラウス/カットソー/ジーンズ/スカートというようにスタッフ個人の好みでコーディネートできる。

木村氏によれば、「ナビゲーターは接客のスキルを身につけたスタッフだが、お客さまに接する顔でありつつ、どのように情報を得ていくかは“いまから勉強”しているところ」とのこと。来場者とKDDIのインターフェースとしての“重要な役割”を果たすことが期待されている。

KDDI DESIGNING STUDIOのナビゲーター ナビゲーターのユニフォームはユナイテッドアローズのプロデュース
KDDI DESIGNING STUDIOのナビゲーターナビゲーターのユニフォームはユナイテッドアローズのプロデュース。auショップの制服も今後はこれに?

藤本氏は、KDDI DESIGNING STUDIOで得たマーケティングデータをどこでどう生かすのか? との質問に対し、「もちろん大胆な実験や情報収集も行なうが、あくまでも“さりげないマーケティング”を心がけたいと考えています。(自社製品を)使っていただいた(素直な)感覚などは、こういう場所でなければ得られないと考えています。そうしたお客様のご意見をナビゲーターを通じて、生の情報として得たいと考えています」と回答した。

こだわった部分には? との問いに、藤本氏は「KDDI、auとは関係のない竹下通りに続くような面白い場所にしたいということです。そのためにコマーシャルな強調をしないように“口を出さない努力”をしました」と答え、木村氏は「外観は冷たいイメージを感じるかもしれないが、ソフト面でお迎えしたいというのが私のこだわりです」と答えた。

総工費について聞かれた藤本氏は、「(総工費は)非公開です。ですが相応のコストをかけており、クリスマスには(周囲に)飾り負けしないものをと(今から)言っています。これには特別予算も予定しています」と早くも期待させるような答えを出した。年末、シースルーガラスウォールの外観がどんな表現をするのか、今から楽しみは尽きない。

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