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VALUESTAR TX VX980/AE

VALUESTAR TX VX980/AE

2005年02月22日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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VALUESTAR TX VX980/AE

日本電気(NEC)

オープンプライス(予想実売価格:50万円前後)

本記事は月刊アスキー2004年10月号の当該記事を転載したものです。現在後継機種が発表されています。詳細はこちらのニュース記事をご覧ください。
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NECの「VALUESTAR TX VX980/AE」は、同社の新ラインナップのフラッグシップとして君臨するタワー型デスクトップPCだ。前の夏モデルからは外されていたシリーズで、それまではAthlon 64プラットフォームの「VALUESTAR TZ」を最上位機としていたが、今回最新のLGA775プラットフォームを採用して復活した。



VALUESTAR TX VX980/AE
「VALUESTAR TX VX980/AE」。

915Gを核とする強力な基本性能
充実のTV機能も健在

日本電気/NEC Direct「VALUESTAR G タイプTX」レビュー
パフォーマンスと静粛性をきわめたスーパー水冷マシン 日本電気/NEC Direct「VALUESTAR G タイプTX」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 915G/ICH6チップセットを核とするシステムは、CPUがPentium 4の540(3.20GHz)、メモリにはDDR2-533(PC4300 DIMM)を512MB搭載する強力なもの。HDDはシリアルATAインターフェイスを採用し、容量も400GBと最大クラスを実現している。PCI Express x16スロットにATI RADEON X600 XT搭載カードを装着しており、3Dゲームも快適に楽しめる。

 光ドライブは、新型のDVDスーパーマルチドライブを新搭載。DVD+R2層メディアへの書き込みに対応したほか、DVD+R12倍速、DVD-RAM5倍速と書き込み速度も高速になっている。地上波、地上デジタル、BS/CSデジタルと3系統の放送を受信/録画できる強力なTV機能は本機でも健在。VALUESTAR L VL800/AD同様、地上波と地上デジタルを1つのチューナカードに統合したため、これまで3枚のカードが必要だった機能を2枚で実現している。そして、空いたぶんにはPCI Express x1の空きスロットを用意した。今後登場してくる高性能な拡張カードが利用できる余裕があるのは非常に心強い。



VALUESTAR TX VX980/AEの背面写真1 PCI Express x16スロットとは別に、ライザーカード形式で4本の拡張スロットが用意されている。うち2本はTVチューナ、1本はモデムで使われ、空きスロットには新規格のPCI Express x1スロットを用意した。

 付属の23型ワイド液晶はTVチューナを独立して内蔵するほか、AV入力端子も充実しており、液晶TVとしても活躍する。高輝度広視野角パネルの表示はとても明るく鮮やか。液晶表面のパネルを振動させて音を出すSoundVuシステムとスタンド部奥に内蔵したサブウーファにより、臨場感のあるサウンドが楽しめる。

VALUESTAR TX VX980/AEの前面下部
写真2 本体下部のメモリースロットは、「デュアル」から「トリプル」に強化された。メモリースティック/PRO、SDメモリカード/MMCに加え、新たにxD-ピクチャカードの読み書きに対応し、デジタルカメラなどとの連携がより便利になっている。

水冷にエアフローをプラス
ハイブリッドクーリング

 前回TZに採用された水冷システムを継承しつつ、より発熱の高いCPUを効率よく冷却するために、サイドに90cm角のエアフロー(吸気)ファンを加えたハイブリッドクーリングシステムを採用する。ファンの数が1つ増えたことになるが、風切り音はごく小さく、回転速度調整の効果もあって、TZと比べてもほぼ遜色ないレベルの静粛性を維持している。このほか、ビデオカードにも低速ファンを採用したほか、HDDにはシーク音を抑える静音モードを導入し、光学ドライブもDVD-Video再生時には回転を抑えるなど、システム全体として静粛性に対する取り組みが施されている。

本体内部 CPU周り
本体内部CPU周り
写真3、4 背面にラジエータが張り出したおなじみのフォルム。TZと同じ水冷システムに、エアフローを促す90cmの吸気ファンを加えたハイブリッドクーリングシステムを採用している。高性能と静粛性を見事に両立している。

ATI RADEON X600XT搭載ビデオカード
写真4 PCI Expressx16対応のATI RADEON X600XT搭載ビデオカードを装備しているので、3Dゲームも快適に楽しめる。低速回転のファンを使用し、ノイズも最小限に抑えている。

 最高レベルの基本性能と充実したAV機能、そしてハイブリッドクーリングによる静粛性を高次元で均衡させ、コンピューティングとAVライフ両方の快適さを現時点の究極まで追求したモデルといえる。50万円前後という高価な実売価格にも納得のいく仕上がりだ。

VARUESTAR TX VX980/AEの主なスペック
製品名 VARUESTAR TX VX980/AE
CPU HT Pentium 4 540(3.20GHz)
チップセット Intel 915G/ICH6
メモリ(最大) DDR2 512MB(2GB)
グラフィックス RADEON X600 PRO
HDD 400GB(シリアルATA)
光メディアドライブ DVDスーパーマルチドライブ(2層対応)
通信 10/100/1000BASE-T、56kbpsモデム、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)
I/O USB 2.0×8(本体×5/液晶×3)、IEEE 1394×2、パラレル、PS/2×2、DVI-I、アナログRGB、S/PDIF×2、S/コンポジットビデオ入力×各2、ほか
拡張スロット(空き) PCI Express x16×1(0)、PCI Express x1×1(1)、PCI×3(0)
サイズ(W×D×H) 173(スタビライザ装着時284)×450×380mm
重量 約15kg
OS Windows XP Professional SP2

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