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実験に参加したAIBOとたわむれる子供 | 日本科学未来館3階の“ロボットワールド”で開かれた実証実験の発表の様子。来館していた子供たちも興味津々 |
ロボットサービスイニシアチブ(RSi)事務局は18日、東京お台場の日本科学未来館にて“ネットワークを活用したロボットサービスの実証実験”の一般公開を行なった。公開は18日より20日まで行なわれ、大阪と福岡でも公開が予定されている。
- 東京 : 日本科学未来館
- 公開日程 : 2月18日(金)~20日(日)
- 大阪 : 大阪ロボットラボラトリー
- 公開日程 : 2月26日(土)~27日(日)
- 福岡 : ロボスクエア
- 公開日程 : 3月5日(土)~6日(日)
RSiは“人と共存するパーソナルロボットの普及”を目指して、ロボットのハードウェアだけでなく、ソフトウェアやサービスの開発・標準化の促進を目的に設立された団体である。パーソナルロボットの普及には、ロボット本体だけでなく利用できるサービスの開発も重要であり、開発されたサービスを各社のロボットで利用できるように、共通規格を提案するのが目的である。現在は三菱重工業(株)、富士通(株)、ソニー(株)の3社を常任幹事として、計23社・団体が参加している。2005年3月にはサービス提供の基本ルートを公開して基本仕様を策定し、2006年2月にはビジネスのための管理やセキュリティーなどの枠組みを公開する予定とのこと。
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ロボットサービスイニシアチブの役割を示した図。ロボットメーカーとサービス・コンテンツの制作・提供会社をつなぎ、共通規格を提案する | RSiが目指す環境が実現すれば、ユーザーはどのメーカーのロボットを購入しても、共通のネットワークサービスを利用できる |
今回公開された実験は、ネットワーク接続機能を持った各社のロボットを、インターネット経由で“RSi仕様共通サーバー”に接続させて、RSi会員である(財)日本気象協会や(株)お天気.comが提供する日本各地の天気の情報をサーバー経由で取得し、各ロボット側で利用するという実験である。サーバーから取得した天気の情報をどう利用するかは、ロボットによって異なる。
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実験の概要図。ロボットはそれぞれインターネットに接続する機能を持ち、ユーザーからの指示(音声やタッチパネル操作)に応じてネットに接続し、サーバーから必要な情報を入手する |
実験に参加したのは、(株)ビジネスデザイン研究所、富士通、ソニー、(株)東芝、三菱重工業の5社計6台で、多くが音声認識機能を持ち、ユーザーの声による操作に応じて必要な情報をサーバーに取りにいき、音声合成で読み上げるという動作を披露した。たとえばこんな具合だ。
取得したデータをどう利用するかはロボット次第である。そのため披露されたロボットたちは、音声合成で天気を読み上げるモノ、内蔵カメラで撮った部屋の様子と気温を組み合わせて、ユーザーの携帯電話に部屋の様子を送るモノ、天気に合わせて乾燥機能付き全自動洗濯機に最適なパターンを設定して洗濯を行なうモノなどさまざま。天気データひとつとっても、実にさまざまな方法で活用できることを示した。
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MARON-1内蔵の液晶ディスプレー。Windowsパソコンベースのシステムで動いているようだ |
日本未来科学館での公開は20日まで行なわれている。週末にご家族連れで訪れてはいかがだろうか。
