「もともとバイト先を探していて……、ちょうどマックを持ってたんでメモリーとかを買いに行ったことがあったんです…」
マックユーザーにとってはお馴染みのショップに、電気街・秋葉原の秋葉館がある。2階がマック本体フロアーだが、ここでいつも忙しく動きまわっている女性がいる。同店スタッフの関口恵美さんだ。スタッフになったきっかけを冒頭のように話しはじめ彼女だが、勤務しはじめてまだ1年足らずだという。
「今でも怒られながらやってます」と笑う。在庫管理から販売、フロアーの整理、電話応対まですべてこなしている。
「働きはじめた時はまだマックに関しては素人だったし、ハードウェアのことも詳しくなかった」
と当時を振り返る。
美術学校を卒業し、秋葉館スタッフとして働きながら、現在モーショングラフィックスの作品を制作して個展を開催している。
「映像も写真も絵も制作します。やりたいことはひとつなんですけど、それが別の形をとってでてきているのだと思います」「でも時間の流れが関わってくるので映像が一番面白いかな…」
6月30日から7月5日までの間、学芸大学のカフェギャラリー“tray”で3回目の個展を予定している。「次は映像にちゃんとした音楽をつけておらう予定」だという。
ワンルームの自宅はコンピューターまわりのデスク、反対側には油絵や木炭などアナログなアイテムが並んだ机があったりと面白い。コンピューターまわりのデスクの上には23インチのCinema Displayが設置されており、下には『PowerPC G4』(1.42GHzデュアル)がある。
「遊ばずにずっとバイトをやってて買った」というCinema Displayは学生時代に購入。30万円以上のものが24万円に値下がりしたのをきっかけにショップに飛び込んだ。本当に買ってよかった製品だという。ただ新しいApple Cinema HD Displayについても次のいうに話す。「新しくなって輝度があがったんですよね。明るくなって、白の表示が奇麗になってますね。並べて比べてみると本当に分かるんですけど」
「本当に買ってよかったと思う」と話す愛用のCinema Display(23インチ) | PowerPC G4 |
ところで関口さんのPowerPC G4には『Adobe Photoshop 7.0』、『Adobe Illustrator 10.0』『FinalCut Pro』、『DVD Studio Pro』など多くのソフトがインストールされているが、メインは 『After Effects 6.5 Professional』。スキャナーで取り込んだ絵にエフェクトをかけ、トランスフォームして動きをつけていく。フレームを表示させながら作業するには、23インチのCinema Displayがもってこいの環境だという。
マシンには作品制作のためのさまざまなソフトが入っているが、メインで使っているは『After Effects 6.5 Professional』。23インチのCinema Displayはこのソフトを使う上でも便利 |
PowerPC は3年前に購入したもの。当時のスペックはCPUが1.42GHz Dual、メモリーは512MB、HDDは120GB、光学ドライブはスーパードライブという構成だった。その後、作品を制作する環境にするためと、メモリーを512MB×3、250MB×1という構成に増設、HDDを120MB増設(内蔵)した。
マウスは『KENSINGTON EXPERT MOUSE』を使っている。23インチのApple Cinema Displayの作業スペースは広いが、その分マウスの移動も大変だ。このマウスならば本体を固定したままで済むし、アプリケーションごとにボタンの割り当てができるので便利だという。
『KENSINGTON EXPERT MOUSE』 | アプリケーションごとにボタンの割り当てができる |