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システムソフト・アルファー、“大戦略”シリーズ20周年記念の製品発表会を開催――『大戦略VIII』など未公開の新作も発表!

2005年01月27日 23時42分更新

文● 編集部 小西利明

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先に紹介した2作品はすでに発表済みのタイトルであったが、今回の発表の目玉は、初公開されたWindows用の最新作『大戦略VIII』である。“大戦略”の文字にローマ数字が続くシリーズを、同社では“ナンバー大戦略シリーズ”と称し、常に新境地を開拓する製品として位置づけている。そんなナンバー大戦略の新作が選んだ新境地は、大戦略のシンボルとも言える六角形のヘックスからの脱却であった。

ヘックスから脱却とはいえ、見た目上一切のマス目が存在しない今時のリアルタイムストラテジーゲーム(RTS)とは異なり、大戦略VIIIのマップは方形のマス目(スクエア)で区切られている。デモで披露されたバージョンでは、実際に兵器が移動したり戦闘を行なう3D画面は、敵味方が同時に行動するリアルタイム制で進行し、兵器の生産や配置、移動目標地点の選定を行なう場合には、時間が一時停止された2Dマップ画面に切り替えて操作を行なう仕組みとなっていた。大戦略VII EXCEEDのような階層、または高度に類する概念もあるようで、潜水艦が海中から海面に向かって動く様子が見られた。

基本画面はすべて3D表示化されているが、戦略・戦術について考え実行する画面は2Dマップなので、前述の大戦略VII EXCEEDほどは3Dが活用されている、という印象は受けなかった。必要環境は言及がなかったが、これならパソコン側に高度な3Dグラフィックス機能がなくても動作しそうだ。残念ながら戦闘シーンは披露されなかったが、武装の射程内に入った兵器同士が3Dマップ上で激突するものになるようだ。

プレイするマップを選んでいる様子。やはり大戦略ではお馴染みのマップである“アイランドキャンペーン”は外せないようだ 戦術を組み立てる画面は2D。“フル3D”を標榜するなら、この場面も3Dマップ上で可能にしてほしい気もする
プレイするマップを選んでいる様子。やはり大戦略ではお馴染みのマップである“アイランドキャンペーン”は外せないようだ戦術を組み立てる画面は2D。“フル3D”を標榜するなら、この場面も3Dマップ上で可能にしてほしい気もする
兵器がリアルタイムで移動する3Dシーン。中央のF-15の右側に小さく、至近を飛行中の輸送ヘリCH-47の姿が見える 登場兵器の1つSH-60のデータ。すべてのパラメーターには意味があるとのこと。どんな要素があるのか、マニアならパラメーターから想像するのも楽しい
兵器がリアルタイムで移動する3Dシーン。中央のF-15の右側に小さく、至近を飛行中の輸送ヘリCH-47の姿が見える登場兵器の1つSH-60のデータ。すべてのパラメーターには意味があるとのこと。どんな要素があるのか、マニアならパラメーターから想像するのも楽しい

現在鋭意開発中とのことで、発売スケジュールや必要環境、価格等については明言されなかったが、シリーズ20周年記念作品だけに、年内に発売されると期待される。

またこれらの作品以外にも、既存のWindows用ゲーム『大戦略パーフェクト2.0』の強化版である『大戦略パーフェクト2.0 DX(デラックス)』(3月発売予定。単体価格は1万800円、既存タイトルからのアップグレードは3800~6800円)が発売されるほか、『現代大戦略2005』『リアルタイム版大戦略パーフェクト2.0』『大戦略パーフェクト3.0』という3タイトルも開発中であることが開かされた。

さらに同社のライセンスを受けて、携帯電話向けに大戦略シリーズを提供している(株)ジー・モードから、KDDI(株)の“BREW”向けの『大戦略 Collection』(今春リリース予定)と、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの“iモード”向けの対戦型ゲーム『対戦!!大戦略Mobile DoCoMo』(時期未定)の2タイトルも開発中と発表された。20周年を迎えて、大戦略シリーズはさらなる発展を見せる。

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