ドイツ産業見本市(株)は24日、都内・帝国ホテルにおて報道関係者説明会を開催し、5月11日から14日まで開催される第5回アジア国際情報・通信見本市“セビット・アジア 2005(CeBIT asia 2005)”の概要を説明した。セビット・アジア 2005は中国・上海市浦東地区の上海新国際見本市会場(上海新国際博覧中心/SNIEC:Shanghai New International Expo Centre)で開催され、約450社の出展、約7万5000万人の来場を見込む。
前回“セビット・アジア 2004”開催時の写真 |
“セビット・アジア 2005(CeBIT asia 2005)”は、5月11日から14日まで中国・上海市浦東地区の上海新国際見本市会場(SNIEC)で開催される国際情報・通信見本市。今年で5回目の開催となる。従来のパソコンや携帯電話、半導体といった製品別の展示から、今年はビジネスやリビングといった分野別に分けた展示を行なう。分類されるカテゴリーと展示内容は以下の3つ。
- “Digital Work@CeBIT asia”
- ビジネスやプロフェショナルユーザー向けの製品とソリューションを展示
- 主な展示内容:パソコン、パソコン周辺機器、ソフト、セキュリティー機器、ネットワーク機器、ネットワークサービス、など
- “Digital Living@CeBIT asia”
- デジタル家電、ゲーム、エンターテイメントなど民生機器製品や最新技術を展示
- 主な展示内容:デジタル家電、携帯電話、PDA、e-ラーニング、PCゲーム、オンラインゲーム、など
- “Sourcing@CeBIT asia”
- 海外からの来場者(バイヤー)向けに電子機器や電子部品、アウトソーシング、コンサルティングなどを展示
- 主な展示内容:電子部品、コンサルティングなど
また、中国電子機器協会(CEC)提携し、CECが主催する携帯電話の総合見本市“チャイナ・テレコムエキスポ”と通信展示分野を統合する。既にチャイナテレコム(China Telecom)社やチャイナユニコム(China Unicom)社などの中国大手通信業者や、フィンランドのノキア(Nokia)社、米モトローラ(Motorola)社といった国際通信キャリアーが出展を検討しているという。
出展社は現時点で約450社を予定しており、日本からは日本電気(株)や松下通信工業(株)などが予定している。予定来場者は7万5000人。うち海外から1万5000人の来場を見込んでいる。
“セビット・イベント”国際総局長のミヒャエル・ホッペ氏 |
説明会後の質疑応答で「前回、前々回と5万人どまりの来場者で今回は7万5000人は多く予想しすぎでは」との記者質問に、同氏は「今回から分野別に展示スペースを分けています。これは、中国市場が現在、コンシューマー向け製品に注目している状況に合わせたものです」と、説明した。
中国の市場状況 |
併せて、5月24日から26日までオーストラリア・シドニーで開催する“セビット・オーストラリア(CeBIT australia)”と、9月6日から11日までトルコのイスタンブールで開催する“セビットビリジム・ユーラシア(CeBIT Bilisim eurasia)”の概要も説明した。
セビット・オーストラリアは、オーストラリアがアジア太平洋地域で日本、中国についで3番目に大きい国際情報・通信市場ということで開催しているという。今年で4回目。前回は約521社の出展、2万525人の来場があった。 セビットビリジム・ユーラシアは、南東ヨーロッパ、黒海沿岸の通信市場の発展を目的として開催されており、今年で4回目。前回は約800社の出展、15万3729人の来場があった。