ベンチマークテストで
驚愕の事実が明らかに
ベンチマークテストに使用したPFUのPentium M対応マザーボード「PD-41PM160M1」。 |
では、実際にPentium Mはどのくらい省エネルギーで、どのくらいハイパフォーマンスなのか。ベンチマークテストで見ていきたい。マザーボードはPFUの「PD-41PM160M1」を利用した。
結果はグラフで別掲している。これまでノートPCに搭載されていたため、純粋な比較が難しかったが、こうやって環境を統一しての横並びで比較してみるとPentium Mのポテンシャルの高さを改めて実感させられる。今回利用したのはBaniasコアの1.6GHz。メモリはシングルチャネルのDDR333で、AGPも4xモードでしか動作しない。それでいて3D系やPhotoshop 7の画像処理でPentium 4-3GHzと大差ない性能は立派だ。
●ベンチマークテスト結果
●Sandra 2004 SP1 CPU
CPU内部の純粋なコア性能は、やはり実クロックが高く、ハイパースレッディングに対応しているPentium 4が高い。 |
●Sandra 2004 SP1 メモリ帯域
シングルチャネルのDDR333でしかないので、DDR400シングルのAthlon 64やDDR400デュアルチャネルのPentium 4と比べると見劣る。 |
●PCMark04
マルチスレッド対応のヘビーな処理も含まれているためかPentium 4に約46%、Athlon 64に約25%の差をつけられている。 |
●Photoshop 7
自動補正→解像度変更→テキスト挿入→保存という作業を50枚の画像に対して自動処理させた。Pentium 4と互角の性能。 |
●3DMark03
ビデオカードの性能が大きく反映されるテストとはいえ、Athlon 64、Pentium 4とほぼ互角のスコアをマークした。 |
●FinalFantasy XI Official Benchmark2(HIのスコア)
このテストが得意なAthlon 64はともかく、Pentium 4とは9%弱の差しかない。大健闘といえるだろう。 |
●Windows Media Encoder 9
ハイパースレッディングがフルに機能するエンコードではやはり分が悪い。1.5倍近くPentium 4が高速だ。 |
●テスト環境
- マザーボード
- PFU PD-41PM160M1(Pentium M)
- Intel D875PBZ(Pentium 4)
- MSI K8T Neo-FISR2(Athlon 64)
- メモリ
- PC3200 DIMM(256MB×2、Pentium MのみDDR333動作)
- ビデオカード
- GeForce FX5900XT
- HDD
- HGST Deskstar 7K250
- 光ドライブ
- TOSHIBA SD-R5112
- OS
- Winndows XP Professional日本語版(SP1)
もっと驚くのが前ページの表2にまとめた消費電力だ。アイドル時は50W、エンコード時でも65W。ビデオカードを含めてのこの数値はまさにC3並み。エンコード性能はPentium 4と比較すると見劣るが、この消費電力と合わせて考えると効率的にどちらが優れているかは明らかだろう。