Pentium M対応マザーボードの代表格ともいえるAOpen「i855GMEm-LFS」の後継モデル「i915GMm-HFS」のサンプル版の展示が始まった。昨日発表されたばかりの新チップセット、コードネーム“Alviso(アルビソ)”こと“モバイルインテル 915 Express”シリーズを搭載する製品だ。
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昨日発表されたばかりの“i915GM+ICH6M”を搭載する「i915GMm-HFS」のサンプル版。発売は3月上旬の予定 |
“モバイルインテル 915 Express”シリーズは、CPUとチップセット、無線LANチップで構成されるノートパソコン用のプラットフォーム技術“インテルCentrinoモバイル・テクノロジ”(以下Centrino)の新プラットフォーム“Sonoma(ソノマ)”を構成するチップセット。新たにFSB533MHz、PCI Express、DDR2 533/400(デュアルチャネル)、DirectX 9対応の内蔵VGA機能“Intel GMA 900”搭載(i915Gシリーズのみ)に対応する。ラインナップは、i915PM(VGAなし)/915GM/915GMS/910GMLの4製品。組み合わされるSouth bridgeは“ICH6”のモバイル版“ICH6M”で、Serial ATAや“インテル・ハイ・デフィニション・オーディオ”(最大8チャンネル)をサポートする。
対応するCPUはすでに発売中のFSB533MHzモデル「Pentium M 7xx」シリーズなど。新機能として、バッファーアンダーランエラーを利用するウイルスや不正アクセスプログラムの動作を防ぐ機能“エグゼキュート・ディスエーブル・ビット”に対応することが明らかとなっている。
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South bridgeは“ICH6”のモバイル版“ICH6M”。Serial ATAや8チャンネルサウンドをサポート | 注目の拡張スロット部。Pentium M対応マザーボードでPCI Express x16対応ビデオカードを動作させることが可能だ |
今回登場したサンプル版のマザーボードは“i915GM+ICH6M”を搭載するMicro ATXフォームファクタのマザーボード。6層基板を採用し、もちろん“SpeedStepテクノロジ”をサポートする。拡張スロットはPCI Express x16、PCI Express x1、PCI×2となり、メモリスロットはDDRとDDR2が2本ずつという構成(DDR2時はデュアルチャネル動作可能)だ。また、オンボードインターフェイスにはチップセット内蔵のVGAのほか、8チャンネルサウンド、デュアルギガビットイーサネット(Marvell製チップ/PCI Express接続)、IEEE1394、Serial ATAを2、Serial ATA IIポートを2(IDEは1)搭載する。
さらにPS/2端子が省かれた、独特のバックパネル部も特徴的。VGA、DVI、S-Video、コンポーネント端子、D端子など多様なディスプレイ出力が可能となっている。現在、展示を行なっている俺コンハウスによると、価格は未定ながら発売は3月上旬の予定とのこと。「i855GMEm-LFS」同様、発売されれば人気の製品となりそうだ。
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Serial ATAとSerial ATA IIを2ポートずつ装備。Serial ATA IIはRAID0/1にも対応している | 特徴的なブラケット部。VGA、DVI、Sビデオ、コンポーネント端子、D端子を装備。PS/2は省かれている |
