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【遠藤 諭の快適iPod life(Vol.2)】『iPod shuffle』――真の目的は音楽における精神的ラクチン主義

2005年01月19日 03時52分更新

文● パソコン評論家:遠藤 諭

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全世界のハードディスク型音楽プレイヤーの市場で、アップルは84%のシェアを握っているそうだ。その結果、米国でのMacintoshの市場シェアもあがってきているとも聞く。 まさに魔法というべきだろう、iPodという音楽が何千曲も入る器を手にしたことで、自分のライブラリを回し聴きしたりDJしたりするような“iParty”なんて文化が作られたりしてしまう。 それじゃ、今回のiPod shuffleは、どうなのか? それは小さくてデザインがいいから騒がれているのか? 液晶もなくLEDの表示だけで音楽と付き合おうという発想が受けているのか? そのいずれも当たっているのかもしれないが、実は、どれも外れていても構わない。 要するに、iPod shuffleは、新しい音楽とのつきあい方を“アイコン化”する働きがある。白いインナーイヤー型のヘッドフォホンをしてしているだけではなくて、首の前からぶら下げて示してくださいというわけだ。

ブルーのカードは、日本でも今春サービスが開始されるといわれるiTunes Music Storeの米国プリペイドカード
ブルーのカードは、日本でも今春サービスが開始されるといわれるiTunes Music Storeの米国プリペイドカード

さて、あまりに理屈だけコネていてもこの製品の魅力は伝わらない。もっとも、iPod shuffleの機能についてはすでにあちこちで紹介されているから、ここで1つ1つ詳しく説明する必要はないはずだが……。 とはいえ、ポイントを整理すると、まず、価格が安い。今回、同時にサンフランシスコで発表されたMac miniもそうだし、iMac登場時もそうだった。「えっ」というほど安い。これが、デジタルの王道というものでしょう。次に、使い勝手を徹底的にシンプル化してある。USBコネクタに装着するだけで、充電と音楽やデータの転送ができる。そして、文字どおり「シャッフル」という部分である。 シリコン型の音楽プレイヤーは、どの曲とどの曲を入れてという、ちょうど旅行カバンに何を入れて出かけるかというような問題をはらんでいた。それを、逆手に取ったのがiPod shuffleのシャッフルで、曲を選ぶのに使う精神的負担からユーザーを解放する。しかも、iTunesのメニューを選ぶだけで“よく聴く曲だけを持ち歩く”のか“PCのハードディスクに埋もれていた曲を掘り起こす”のか、どちらも可能。 欲をいえば、中身が2つに分かれていて、その両方を持ち歩けるようになっていたら楽しかった。それとも、このサイズなら2個買いますか?

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