今回は米アップルコンピュー社 Power Macプロダクトマーケティング シニアプロダクトマネージャーのトッド・ベンジャミン(Todd Benjamin)氏に続き、 ワールドワイドプロダクトマーケティング iPodプロダクトマネージャーのクリスティ・ウィルカーソン(Christi Wilkerson)氏へのインタビューを紹介する。
「iPodによって、ユーザーの音楽体験が大きく変わった。自分のコレクションをポケットに入れてどこでも好きなところにもっていくことができるようになり、カルチャーとしてひとつの現象になったと思う」「スティーブ・ジョブズ(Steave Jobs)からも説明があったが、iPodはすでに1000万台以上を販売している。しかし、もっと売りたいと思っている(笑)。1000万台で決して満足したわけではない(笑)」。
と氏は語りだした。ここで出てくるのが今回発表になった『iPod Shuffle』だ。すでにiPodで採用されているシャッフル機能だが、iPod Shuffleはこの機能を前面に打ち出しているところがこれまでの製品と異なる。背面にはオフ、順番に再生といったスイッチのほかにシャッフルといったモードスイッチが用意されているのも目をひく。またiTunesの最新バージョンではAutoFillが追加されている。本体をパソコンのUSBポートに接続するとiTunesのメニューにiPod shuffleのアイコンが登場。それをクリックするとiTunes内の全曲、あるいは指定したプレイリストのなかから、容量に合った数の曲を転送。ランダムに選択するように設定しておくこともできる。氏は、「すでに伝説となっているハードとソフトの優れたインテグレーションがここにも実証されている」とアピールした。
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背面にはオフ、順番に再生といったスイッチのほかにシャッフルモードスイッチを用意 |
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iTunesにはAutoFillが追加されている。iPod shuffleをUSBポートに接続すると登場する |
このシャッフルによって、
「考えていただきたいのだが、われわれの世界はオーダー、ルーチンの世界だと思う。同じことが何度も繰り返し起こる。しかしルーチンすぎると、世俗的すぎて面白くない。われわれの人生にはサプライズがあるべきだと思う。Life is Randomとわれわれは呼んでいる」
と話し、iPod shuffleは毎回新しい体験がもたらされると強調した。
また、数多く登場している競合製品については
「ディスプレーやボタンが小さいなど、ユーザーにとっては(使い勝手が)厳しいものだ。われわれのやり方が正しいと思う」
ときっぱり。
「非常に小さいということでウェアラビリティーの面でも優れている。首からぶらさげたり、ポケットに入れたり、身に着けることもできる。しかもガムよりも小さい。ここにバブルガムをもってきたが比べてみてほしい。本当に小さい」
iPod shuffleにはオプションとして防滴仕様のSports Case(3570円)やArmband(3570円)なども用意されている。
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ガムよりも小さいとアピール | オプション製品 |
「USBを通してマックだけでなくPC(パソコン)にも接続され、充電、連続12時間の再生ができる。あらゆるユーザーに経験してもらうことができる」「(もちろん)まだデジタルミュージックを経験したことのない人にとってもうってつけの製品だと思う。“shuffle for everyone”だ」
と話した。
ちなみにiPod shuffleは直営店では本日から販売開始となっており、早々に売り切れとなった。他の量販店での販売は明日からはじまる見込み。
