ATIが昨年12月に発表したRADEONの新シリーズ、“RADEON X800”を搭載したビデオカードが本日登場した。発売されたのはPowerColor製「R43C-NVD3D(アスク型番:X8-DVIVO-P256D3)」。PCI Expressx16に対応した製品だ。
0.11μmプロセスの“RADEON X800”を搭載したビデオカード「R43C-NVD3D(アスク型番:X8-DVIVO-P256D3)」 | PCI Express対応のRADEON X800という意味では貴重な1枚となりそうだ |
“RADEON X800”は、ATIが“RADEON X850”シリーズと同時に発表した新GPU。ハイエンドモデルとして“RADEON X850 XT Platinum Edition”“RADEON X850 XT”“RADEON X850 PRO”の3モデルが、ミドルレンジのモデルとして“RADEON X800 XL”“RADEON X800”の2モデルが用意されている。
今回登場したのは、そのミドルレンジの下位モデル“RADEON X800”。従来と同じRADEON X800という名前が与えられているが、製造プロセスと接続インターフェイスが異なり、0.13μmから0.11μmプロセスになりPCI Express対応モデルのみ用意されるようだ。写真のようにPowerColorのパッケージにも「0.11-micron」の文字が確認できる。なお、“RADEON X800”のパイプライン数は12(“RADEON X800 XL”は16本)となる。
実際にカード本体を見てみると、冷却ファンと一体型のシルバーのカバーがよく目立つもの。搭載メモリはGDDR3の256MBで、採用チップはSAMSUNG製の1.6ns“K4J55323QF-GC16”。600MHz×2(1.2GHz)駆動のメモリだ。インターフェイスはDualDVI、さらにS-Video In/OutのVIVO仕様となる。なお、同社のウェブサイトによるとコア/メモリクロックは、392MHz/700MHzとなっている。
価格はラオックス PC・DO SHOPで4万3480円、高速電脳で4万3980円、T-ZONE.PC DIY SHOPで4万4482円、USER'S SIDE本店で4万4940円。PCI Express対応のRADEONのハイスペックカードは“X800 XT Platinum Edition”や“X800 XT”しかなく手が出ない、というユーザーにとっては注目の製品かもしれない。
カード裏面の様子。1スロットに収められている | 付属のケーブル類。一通り付属する |