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【2005 CES Vol.2】Media Center Editionと関連製品がずらりと並ぶ!――マイクロソフトブース

2005年01月07日 20時48分更新

文● 編集部 小西利明

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CESのマイクロソフトブース
CESのマイクロソフトブース

世界最大級のデジタル家電やIT関連機器の展示会“2005 International CES(Consumer Electronics Show)”が、6日(現地時間)にいよいよ開幕した。ここでは注目の企業ブースについてご紹介したい。まずは米マイクロソフト社から始めよう。前日に行なわれた同社会長ビル・ゲイツ氏による基調講演で語られたように、同社がコンシューマー分野で最も力を入れているのは、Windows XP Media Center Edition(MCE)と、同OSを中心とした関連周辺機器やサービスの拡充である。展示もそれを反映して、Windows Media PlayerやMCEと連携するパートナー企業製の周辺機器やサービスが多数出展されていた。日本では大手パソコンメーカーがほとんど手を出していないため、存在感のないMCEであるが、米国では着実にデジタル家電の中核としての足場を固めつつあることが感じられる。

パートナー企業製品の中でも、携帯型のデジタルオーディオプレーヤーや携帯型マルチメディアプレーヤー“Personal Media Center”は非常に多くの製品が展示されていて、来場者の注目も高い。展示されていた製品はどれも、同社による互換性検証プログラム“PlaysForSureプログラム”の認定を受けていて、Windows Media Player 10やMCEとの互換性が確保されている。今のところiPodの1人勝ち状態にある米国のデジタルオーディオプレーヤー市場であるが、Windows Mediaを核に、互換性の保証されたプレーヤーとコンテンツサービスを拡充することにより、米アップルコンピュータ社を追撃しようというわけだ。

ずらりと並んだ携帯型デジタルオーディオプレーヤーとPortable Media Center対応機器。いずれも“PlaysForSure”のロゴを取得したWindows Media Player互換の製品だ 左から韓国アイリバー社、韓国サムスン電子社、(シンガポール)クリエイティブ・テクノロジー社のPersonal Media Center。今年も各社から続々と新製品が登場するであろうジャンルだ
ずらりと並んだ携帯型デジタルオーディオプレーヤーとPortable Media Center対応機器。いずれも“PlaysForSure”のロゴを取得したWindows Media Player互換の製品だ左から韓国アイリバー社、韓国サムスン電子社、(シンガポール)クリエイティブ・テクノロジー社のPersonal Media Center。今年も各社から続々と新製品が登場するであろうジャンルだ
Windows Media対応のデジタルオーディオプレーヤーは、いまだに安価なフラッシュメモリータイプの製品が主流。しかしCreative Labsの“Zen”のような、HDD内蔵タイプも増えつつある 仏Archos社の携帯ビデオレコーダー『AV400』シリーズ。PDA風の小型軽量のボディに2.5インチHDDを内蔵し、MPEG-4ビデオの再生ばかりか、付属のドックと組み合わせれば録画も可能。価格はAV420(20GB HDDモデル)が599.99ドル(約6万3000円)
Windows Media対応のデジタルオーディオプレーヤーは、いまだに安価なフラッシュメモリータイプの製品が主流。しかしCreative Labsの“Zen”のような、HDD内蔵タイプも増えつつある仏Archos社の携帯ビデオレコーダー『AV400』シリーズ。PDA風の小型軽量のボディに2.5インチHDDを内蔵し、MPEG-4ビデオの再生ばかりか、付属のドックと組み合わせれば録画も可能。価格はAV420(20GB HDDモデル)が599.99ドル(約6万3000円)

MCE関連のハードウェアでは、MCE搭載パソコン内のビデオやオーディオを、家庭用TVをディスプレーとして映し出すネットワークメディアプレーヤー“Media Center Extender”も出展されていた。展示されていたのは米リンクシス社の製品『WMCE54AG』で、有線LANだけでなくIEEE 802.11a/gに対応している。日本では発売されていない製品だ。またXboxをMedia Center Extenderとして利用するソフト、『Media Center Extender for Xbox』のデモも行なわれていた。米国ではXboxも100万台以上普及しているのが、Media Center Extenderのソフトで起動するだけで、LANにつながれたXboxがメディアプレーヤーに早変わりするのは実に興味深い。以外にネットワークメディアプレーヤーとは、こういう所から普及が進むのかもしれない。

米リンクシスのMedia Center Extender『WMCE54AG』(写真左)。本体はHDDレコーダーを薄くしたようなデザイン。価格は259.99ドル(amazon.com価格、約2万7300円)
米リンクシスのMedia Center Extender『WMCE54AG』(写真左)。本体はHDDレコーダーを薄くしたようなデザイン。価格は259.99ドル(amazon.com価格、約2万7300円)

基調講演でも言及された、MCE対応のコンテンツも展示が行なわれていた。MCE対応コンテンツは、MCEのデフォルトメニューにある“More Programs”の下に配置され、その下に個々のコンテンツのアイコンが並ぶ。たとえばコンテンツの1つ『Yahoo! Video』は米ヤフー社が提供するもので、ヤフーがセレクトしたニュース番組やミュージックビデオなどを鑑賞できる。他にもケーブルTV向け放送『ディスカバリーチャンネル』やスポーツ中継放送『FOXSPORTS』などが、すでに利用可能な形で展示されていた。MCEの標準メニューからごくわずかなリモコン操作で選択できるこれらのサービスは、雰囲気的には“iモード公式サイト”のような、携帯電話向けネットワークサービスでのキャリアー公式サイトのようなイメージと言えそうだ。今後爆発的に増えていく可能性もある。

MCEのメニューから“More Programs”を選ぶと、DVDビデオ作成などに加えて『Yahoo! Video』のアイコンが配置されている
MCEのメニューから“More Programs”を選ぶと、DVDビデオ作成などに加えて『Yahoo! Video』のアイコンが配置されている
Yahoo! Video。下側に広がるメニューをリモコンで左右に操作して、見たいコンテンツを選べる FOXSPORTSでは簡単なゲームも楽しめるようだ
Yahoo! Video。下側に広がるメニューをリモコンで左右に操作して、見たいコンテンツを選べるFOXSPORTSでは簡単なゲームも楽しめるようだ

驚愕!MCE対応のオーブン登場!?

同社ブースの一角に、デジタル家電の展示会にはおよそそぐわないものがあった。大型冷蔵庫ほどもあるダブルオーブンだ。違和感を感じて説明を聞いてみると、なんとこの『TMIO(ティーミオ、Tonight's Menu Intelligent Ovens)』は、MCEに対応したオーブンだと言うではないか! よく見るとオーブンの上側に小さな液晶パネルが付いている。まさかメディアプレーヤーの機能でも内蔵していて、料理をしながら音楽でも聴けるというのか? と思ったらそんな生やさしい代物ではなかった!

TMIOはタッチパネル式の液晶画面を持ち、画面操作で温度やメニューなどのオーブンの各種設定を行なえるほか、なんと電力線LAN機能を持ち、電力線インターネットゲートウェイを経由してインターネットに接続する機能を持つ。そして出先からでもオーブンを操作して調理を始められるというのだ! さらにLAN内にMCE搭載パソコンがあると、なんとMCEのメニューに“My Oven”なる項目が追加されて、MCE上からリモコン操作でオーブンの状態確認や調理の操作をできるというからすごい。一体何が面白くてMCEからオーブンを操作しなくてはならないのか理解に苦しむ気もするが、とにかくすごいのは確かだ。またMCEをベースにした白物家電の制御という方向性で見れば、非常に興味深い商品とも言える。ちなみに現在プレオーダー中で、価格は7500ドル(約78万7500円)。出荷開始は4月予定とのこと。

これが問題の『TMIO』。“COOL CONNECT COOK”をキャッチフレーズにした前代未聞のオーブン。初登場は2003年のCESというから、2年越しでの製品化のようだこれが問題の『TMIO』。“COOL CONNECT COOK”をキャッチフレーズにした前代未聞のオーブン。初登場は2003年のCESというから、2年越しでの製品化のようだ
TMIOの操作パネル。ネットワーク関連機能は奇抜だが、この操作部は意外にも分かりやすく使いやすそうだ 問題のMCE対応機能の画面。トップメニューに追加された“My Oven”を選ぶと、上下2段のオーブンの状態確認や操作を行なえる
TMIOの操作パネル。ネットワーク関連機能は奇抜だが、この操作部は意外にも分かりやすく使いやすそうだ問題のMCE対応機能の画面。トップメニューに追加された“My Oven”を選ぶと、上下2段のオーブンの状態確認や操作を行なえる

その他のマイクロソフトブースでのトピック

MCEと並んで日本ではパッとしなかったWindows XPの派生品『Windows XP Tablet PC Edition』の体験コーナーがあり、多くの来場者で黒山の人だかりとなっていた。タブレットPCは実際に触ってみないと良さが分かりにくい、体験型の商品と言えるだけに、こうした体験の場が盛況なのは喜ばしい。使用されていた製品の中には富士通(株)が海外で販売しているコンバーチブル型タブレットPC『LifeBook T4000』シリーズもあった。

来場者で賑わうTablet PC Editionコーナー
来場者で賑わうTablet PC Editionコーナー
Fujitsuのロゴが入ったコンバーチブル型タブレットPC。日本ではピュアタブレット型しか販売していない同社だが、こちらも国内販売を検討してもらいたいものだ 見事な似顔絵? の上を来場者になぞらせて、操作感を確かめさせているらしい
Fujitsuのロゴが入ったコンバーチブル型タブレットPC。日本ではピュアタブレット型しか販売していない同社だが、こちらも国内販売を検討してもらいたいものだ見事な似顔絵? の上を来場者になぞらせて、操作感を確かめさせているらしい

CESの会場のあちこちで見られるのが、“SPOT ME!”と書かれた黄色いシャツを着た“SmartWatch with MSN Direct”の宣伝部隊。セグウェイに乗って会場外をまわっている宣伝マンもいて、非常に目立っている。MSN Directとは、FMラジオ放送の空き領域を使って、対応腕時計端末“SmartWatch”に情報を送るサービスである。スケジュールやWindows Messenger宛のメッセージなどを、インターネット経由で配信の指定をしておくと、あらかじめ指定したエリアのラジオ局から、放送の電波に乗せて情報を個人宛に送るという仕組みだ。SmartWatchはスイスの有名時計メーカーSwatch社などが販売している。情報配信サービスは有料で、月額契約の場合は9.95ドル(約1050円)/月より。MessengerやOutlookのスケジュール配信は、年間20ドル(約2100円)の追加サービスが必要。残念ながら日本ではサービスされていないが、なかなか興味深いサービスである。

実際に販売されているSmartWatchの一部。天気予報や株価、スポーツの結果などの情報も送れるようだ。日本では携帯電話で事足りてしまうのがネックだろうか。
実際に販売されているSmartWatchの一部。天気予報や株価、スポーツの結果などの情報も送れるようだ。日本では携帯電話で事足りてしまうのがネックだろうか。

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