(株)アスキー/(株)エンターブレインより、世界で累計2000万部を売り上げたファンタジー小説シリーズの最新刊『アイスウィンド・サーガ 2 ドラゴンの宝』が、本日発売された。Amazon.co.jpほか、アスキーストアなどで購入可能。
『アイスウィンド・サーガ 2 ドラゴンの宝』 R・A・サルバトーレ 著/風見潤 訳 定価1029円/四六判ソフトカバー/全232ページ/ISBN4-7577-2126-9。『ハリー・ポッター』、『デルトラ・クエスト』ファンなどにもおすすめの世界2千万部ファンタジー小説シリーズの一冊。RPGを超えるはらはらどきどきの冒険体験を味わえる |
同作品は、すべてのRPG(ロールプレイング・ゲーム)の源流であり、いまなお米国で200万人以上のユーザー数を誇るという最強のTRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)“ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)”の世界設定を用いた『ドラゴンランス』と双璧をなす“ベストセラーD&D小説シリーズ”の最新刊である。
『アイスウィンド・サーガ』担当編集者より
RPGの元祖にして今なお最強の存在“ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)”が傑作小説になりました!! この冬、RPGを超える冒険体験をあなたにお届けします! たいへん読みやすいうえに展開がスピーディーですので、ふだんあまり本を読まない、“ドラゴンクエスト”などのゲームしかしないようなお子様から大人の方にまでおすすめできる作品となっています。
『アイスウィンド・サーガ』の舞台は、D&Dの世界設定のひとつである“フォーゴトン・レルム”です。今月22日に発売されたプレイステーション2用アクションRPG『バルダーズゲート・ダークアライアンスII』((株)インタープレイ)や、今月24日発売のD&D書籍『フォーゴトン・レルム・ワールドガイド』((株)ホビー・ジャパン)とも世界を共有しており、“指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)”リスペクトで生まれたその濃厚で壮大な世界観は、世界中の読者やゲーマーをうならせています。
『アイスウィンド・サーガ』の主人公であるダークエルフの青年ドリッズト・ドゥアーデンは二刀流の魔法剣士なのですが、彼は“フォーゴトン・レルム”の――いや、D&D全体のなかでも――屈指の人気ヒーローと言えるキャラクターです。彼のトレードマークは両手に構えた二本のシミター(三日月のように湾曲した剣)と漆黒の肌、ラヴェンダー色の瞳なのですが、その剣さばきと魔法、クールさは世界中のファンを魅了し続けています。邪悪な種族であるダークエルフ族が支配する地下都市をひとり飛び出し、地上世界に出てきた彼は、その出自から疑われ、罵倒されることも多い悲劇的な存在ですが、その真摯さでしだいに信頼を得ていく姿は痛快であると同時に感動的でもあります。善の側からはダークエルフ族であることから嫌悪されがちですが、悪の側からは「え? あの残忍きわまりないダークエルフ族がこの件にかんでるの? やばいな」といった形で恐れられる(焦られる)ような場面もあり……思わず“にやり”とさせられます。
ちなみに本作『アイスウィンド・サーガ』(全九巻)の続編であり、ドリッズトの生い立ちと苦悩を描いた作品『ダークエルフ物語』(全三巻/各2520円)は先行発売中ですので、そちらも合わせてよろしくお願いいたします。(『ダークエルフ物語』はわたし個人としても非常に思い入れの強い作品です……冒険満載で、絶対おもしろいです……おすすめです!)
『アイスウィンド・サーガ』の作者は、スターウォーズ小説なども手がける米国の人気作家R・A・サルバトーレという人物ですが、本作品は、そのサルバトーレの処女作にして最大ヒット作でもあります。アスキー/エンターブレインでこのたび刊行しておりますのは『Icewind Dale Trilogy Collector's Edition』という、『ダークエルフ物語』発売後に手を加えられたいわば完全版の初邦訳で、ドリッズトの独白文章などが随所に織り込まれていますので、そのあたりもぜひお楽しみください。
第一巻の『アイスウィンド・サーガ 1 悪魔の水晶』(全256ページ/900円+税ISBN4-7577-1939-6)も好評発売中ですが、1巻だけだとやや物足りないと思われますので、ぜひ1、2巻を一気に読破していただきたいところです。
翻訳者である風見 潤先生(小説家)の手になる平易ながらしっかりした翻訳文は、小学生から大人の方までに広くおすすめだと思いますので、年末年始は、ハラハラドキドキのこのファンタジーでぜひ楽しくお過ごしください!
■第一巻あらすじ
邪悪と裏切りが支配する地下の故郷を逃げ出したダークエルフの青年ドリッズトは、ようやく心やすらげる“氷風の谷”(アイスウィンドデイル)にたどりついた。しかし、そこでは、魔界の悪魔ですら従わせる強大な力を持った“魔法の水晶”を手にいれた魔術師が、着々と力をたくわえつつあった……。
■第二巻のあらすじ
“十の町”を襲った蛮人のひとりウルフガーが、頑固なドワーフの老戦士ブルーノーに命を救われ、5年の月日が流れた……そして今ウルフガーの前に、剣の師匠としてダークエルフの青年ドリッズトが現われる。憎むべき邪悪な種族である彼をウルフガーは激しく憎悪するが――20体もの巨人族との戦い、莫大な宝を持つ白ドラゴンとの壮絶な戦いを描く痛快冒険絵巻!!
■主な登場人物
- 【ドリッズト】
- 邪悪なダークエルフ族であるため、みんなに疑われている孤独な青年。二刀流の天才剣士で魔法も使う。
- 【グエンワイヴァー】
- ドリッズトとともに戦うメスの黒ヒョウ。オニキスの小像から呼びだされる魔法生物で、すごく強い。
- 【ブルーノー】
- がんこで口の悪い老ドワーフ戦士だが、気持ちはあたたかく、ドリッズトを助けてくれる。魔法の武器を作れる。
- 【ウルフガー】
- 野蛮人(バーバリアン)の若き戦士で、腕力がすごい。最初は敵だが、ブルーノーに命を救われて改心する。
- 【レギス】
- 背が低いハーフリングの男。食いしん坊で怠けもの。人を言いなりにできる宝石を持っているが……。
- 【キャッティ・ブリー】
- みなし子だったがブルーノーに育てられ、元気に育った人間の女の子。美人だが気が強く、大人びた態度をとる。
- 【アカル・ケッセル】
- “魔法の水晶”を手に入れ、強大な魔術師となった自己中心的で邪悪な人間。巨人族などからなる邪悪な大軍隊をつくる。
- 【エルトゥ】
- 魔界の悪魔の中でも上位にくる大デーモン。“悪魔の水晶”をほしがる。ドリッズトの最大の敵のひとり。
- 【ヒーフスターグ王】
- 野蛮人(バーバリアン)ヘラジカ族の王で凶暴な戦士。第一巻では野蛮人を大勢集め、“十の町”を襲う。