アセロス・コミュニケーションズ(株)は15日、無線LAN規格“IEEE 802.11g”準拠の無線LANアクセスポイントの機能をワンチップに統合した『AR5006AP-G』を発表した。サンプル出荷を開始しており、量産出荷の開始は2005年第1四半期中。1万個受注時の単価は13ドル(約1350円)以下。
『AR5006AP-G』 |
『AR5006AP-G』は、ネットワークプロセッサー、メディア・アクセス・コントローラー(MAC)、ベースバンドと2.4GHzの無線機能を統合したチップ。アクセスポイントに必要な総部品数を約20%削減できるのが特徴。AES暗号化エンジンが組み込まれており、リアルタイムでセキュリティー規格の“IEEE 802.11i”をサポートできるほか、QoS機能は“IEEE 802.11e”規格のドラフトにも準拠しているという。同社独自の無線通信高速化技術“Super G”や、無線LANを長距離化する技術“XR”も搭載している。パッケージには233ピンのPBGAを採用し、サイズは15×15mm。
『AR5006AP-G』アクセスポイント向けリファレンスデザイン“AR51” |
同社では、主なターゲットとして、無線LANアクセスポイントのほか、メディアサーバーやプリントサーバー、ホームメディアゲートウェイなどの、SOHOや家庭で利用される無線LAN機器への利用を想定しているという。