サイボウズ(株)は7日、英語/日本語/中国語/スペイン語/ドイツ語/フランス語/イタリア語/ポルトガル語/インドネシア語/タイ語の10言語に対応したグループウェア『サイボウズ Share360 ver 2.5』の販売を2005年1月13日に開始すると発表した。インターネットによる直販のほか、アメリカ/アジア/ヨーロッパなどの販売店を通して販売する。開発は米サイボウズ社(Cybozu Corporation)。
『サイボウズ Share360 ver 2.5』(タイ語メニューを選択) |
『サイボウズ Share360』は、“サイボウズ Office”シリーズの英語版に相当するウェブグループウェア。同社はこれまで米国市場を中心に販売してきたが、売り上げの7割以上をヨーロッパやアジアなど、米国以外の地域が占めることから、今回10言語に対応させた『サイボウズ Share360 ver 2.5』の販売を開始するもの。文字コードにはUnicode(UTF-8)を採用しており、複数の異なる言語を同時に表示できるほか、メニューも10言語を切り替え可能。各地のタイムゾーンやサマータイムにも対応している。なお、エラーメッセージ/ヘルプ/リマインダー/シンク/製品サイト/オンラインマニュアル/FAQは英語のみで、CSVの入出力、ファイル保存などは、UTF-8のほか、ISO-8859-1、Shift JISも選択できる。
対応サーバーOSは、Windows NT 4.0(SP3以降)/2000/XP、Windows Server 2003、Red Hat Linux 7/8/9.0、Mandrake Linux、Turbolinux、Debian GNU/Linux 3.0r1、SUSE LINUX 8.2、United Linux 1.0、FreeBSD 4.x。価格は従来版と同じで、Share360 Standard 10ユーザーで898ドルから。日本では円建てで購入できる。価格は11万6700円から。『Share360 ver 2.x』からのバージョンアップは無償で行なえる。
同社は併せて、海外戦略の再構築のため、今期中に米サイボウズを解散し、清算することも発表した。解散後の米サイボウズはサイボウズの米国支店として、国際版グループウェアの研究開発部門として存続する。