4日、秋葉原で弊社の月刊誌「アスキープラス」主催、ATIテクノロジーズジャパン協賛のイベントが“Linux Cafe di PRONTO秋葉原店”で開催されたが、そのイベントのなかでAthlon 64対応のATI製チップセットを搭載したマザーが登場した。チップはATI RADEON XPRESS 200/200Pだ。
「アスキープラス」主催、ATIテクノロジーズジャパン協賛のPCI Express関連製品展示会が“Linux Cafe di PRONTO秋葉原店”で開催された |
“RADEON XPRESS 200/200P”は、11月8日(現地時間)にATIより発表されたもの。同社としては初のAthlon 64/Athlon 64 FX/Sempron用チップセットであり、Socket 939とSocket 754の両対応。PCI Expressをサポートするのが特徴だ。
North Bridgeは、“RADEON XPRESS 200”ではRADEON X300がベースでDirectX 9対応のグラフィック機能を統合した“RS480”、“RADEON XPRESS 200P”ではグラフィック機能を省略した“RX480”となっている。South BridgeはUSB2.0、最大4ポートでRAID対応のSerial ATA、AC'97オーディオなどの機能を持ち、North BridgeとはPCI Expressで接続される“IXP400”。このほか今回展示されたマザーボードの中には、ALi製(正確には、そのチップセット部門のULi製)South Bridgeチップ“M1573”を組み合わせた製品も見られた。
展示された“RADEON XPRESS 200/200P”搭載マザーボード群 | RADEON X300がベースでDirectX 9対応のグラフィック機能を統合した“RS480” | |
“IXP400”。North BridgeとはPCI Expressで接続される | ALi製South Bridgeチップ“M1573” |
今回展示されていた“RADEON XPRESS 200/200P”マザーはPowerColor製4製品、Sapphire製2製品の計6製品。
PowerColor製品は、Socet 939でATXフォームファクタ、“RX480”+“IXP400”、PCI Express x16×1、PCI Express x1×3の「AX480A-GF」、Socket 754でATXフォームファクタ“RS480”+“M1573”、PCI Express x16×1、PCI Express x1×2の「A480A7-VF」、そのグラフィック機能省略版の「AX480A7-F」、Socket 754でMicro ATXフォームファクタ、“RS480”+“IXP400”でPCI Express x16×1、PCI Express x1×2の「A480M7-V」というラインナップ。
Sapphire製品はいずれもSocet 939対応でPCI Express x16×1、PCI Express x1×1という構成。ATXフォームファクタで“RS480”+“IXP400”の「RS480AS9-A58S」、Micro ATXフォームファクタで“RX480”+“IXP400”の「RX480MS9-A56S」となっている。
代理店のアスクによると、“RADEON XPRESS 200/200P”搭載製品は来年1月中旬より順次発売となる予定で、価格は未定ながら低価格な製品では1万5000円台になるという。
PowerColor製「AX480A-GF」 | PowerColor製「A480A7-VF」 | |
PowerColor製「AX480A7-F」 | PowerColor製「A480M7-V」 | |
Sapphire製「RS480AS9-A58S」 | Sapphire製「RX480MS9-A56S」 |
もうひとつ注目されるのが、12月1日(現地時間)発表されたばかりの“RADEON X850 XT”搭載カードのデモだ。現行の“RADEON X800”シリーズのさらに上位となるハイエンドGPUで、もちろんPCI Expressにネイティブで対応。展示されていた製品は、2スロットを占有する大型のクーラーを搭載していた。
ATIのプレスリリースによると、“RADEON X850”シリーズは“RADEONR X850 XT Platinum Edition”、“RADEONR X850 XT”、“RADEONR X850 PRO”の3種類が用意される。“RADEON X800”との違いは、“SMARTSHADER”が“HD”から“2.1”に進化し、動作クロックが引き上げられていること。両者の最上位モデルでコア/メモリクロックを比較すると、“RADEON X800 XT Platinum Edition”では520MHz/1150MHzだったものが、“RADEON X800 XT Platinum Edition”では540MHz/1180MHzとなっている。そのほか、パイプライン数16、メモリインターフェイス256bit、GDDR3対応で最大VRAM容量が256MBといったスペックは両者同様。搭載カードの販売時期および価格は現在未定となっている。
デモ中の“RADEON X850 XT”搭載カード | 2スロットを占有する大型のクーラーを搭載する |
PowerColor製ファンレスRADEON X700カード。1月上旬発売予定 | MSIの展示 | |
Gigabyteの展示 | ASUSTeKのパッケージ展示 | |
屋外のゲームコーナー | セッションのようす |