ALSI、冬休み向けに有害サイトの閲覧・書き込みを防止するフィルタリングソフト“InterSafe Personal”の新バージョンを販売開始
2004年12月01日 20時18分更新
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バージョンアップした『InterSafe Personal』のパッケージ版 |
アルプス システム インテグレーション(株)は1日、東京・九段下のアスキー本社を訪れ、11月29日に発表した、クライアントインストール型URLフィルタリングソフト『InterSafe Personal(インターセーフ パーソナル)』の新バージョン(以下、ISP2.0)の詳細説明を行なった。ISP2.0は、(株)シーイーシーが運営するオンラインショップ“ソフトダイレクト・ドットコム”を通じてダウンロード販売、および販売パートナーを通じてのパッケージ販売を今月13日に開始する。購入後1年間有効な利用料金はダウンロード版が4410円、パッケージ版が6090円。説明に訪れたのは、パッケージソリューション部マーケティンググループ セキュリティープロダクトチーフの猪瀬森主(いのせもりす)氏と同 広報チーフの桑野宏子氏。
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説明に訪れた、パッケージソリューション部マーケティンググループ セキュリティープロダクトチーフの猪瀬氏(右)と広報チーフの桑野氏(左) |
ユーザーの意見を取り入れ
マルチユーザーやログ記録・参照機能を追加
ISP2.0は、夏休みに無償ダウンロードキャンペーンを行なった前バージョンのユーザーの意見を取り入れて機能強化したもの。9月下旬に特定ISPを通じて会員向けのダウンロード販売を行なっていたが、一般販売を希望する声が増えたことから、冬休み直前の今月に販売を決定したという。
1.0からの機能強化点として、猪瀬氏は
- マルチユーザー機能を追加
- 4人までのアカウント(URLフィルタリングのルール)設定が可能
- 指定時間ごとに再認証(パスワードの入力を求めるダイアログを表示)する設定が可能で、うっかり規制を外したユーザーのままパソコンを放置しても心配無用
- ユーザーごとに曜日や時刻を指定して、フィルタリングの有効/無効/ウェブ閲覧自体の不許可を指定可能
- URLのカテゴリーを40から76に細分化
- 例えば大型掲示板サイトをひとくくりにせず、有効な情報交換が行なわれていると思われる特定掲示板については規制対象外に設定可能になった
- 書き込み規制を追加
- 閲覧のみが可能で、書き込もうとすると規制(ポストリクエストをチェック)できる
- ウェブサイトの閲覧ログを記録・参照可能
- 設定したユーザーごとに何時何分にどのURLを参照したか、後から確認できる
などの機能を説明した。
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マルチユーザーのアカウント設定画面 | ユーザー切り替えのダイアログボックス |
販売方法をダウンロード版とパッケージ版の2種類用意した点については、「一般コンシューマーユーザーはダウンロード版を利用すると思っている。パッケージ版を用意したのは、例えば学校でもネットワークシステムを独自に構築しなければならない分校や、銀行の出張所、図書館など、システム導入には踏み切れない小規模なシステムでクライアント単位のフィルタリング制御が必要なケースに導入されると予想している」(猪瀬氏)と語った。
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フィルタリング有効(青)/無効(緑)とウェブ閲覧禁止(赤)の時間帯をユーザーごとに設定できる |
また桑野氏は、夏休み期間中に前バージョンを導入したユーザーからのアンケート結果を、
- 小中学生のお子さんを持つ親御さんが合計66%
- フィルタリングソフトの存在自体は77%のユーザーが知っており、利用目的も“不適切なサイトの閲覧防止”と正しく認識されている(79%)
- 使用感として満足が81%と高かった反面、不満も10%あったが、今回のバージョンアップでこれらは解消できたと思う
と示し、ISP2.0出荷に確かな手ごたえを実感している様子を見せた。特に従来から要望が多かったのは、フィルタリング設定を複数する“マルチアカウント機能”やウェブサイトの閲覧履歴が一目でわかる“ログ記録・参照機能”などだという。ISP2.0の目標出荷本数は、ダウンロード版が2万本、パッケージ版が3万5000本を掲げている。
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76に細分化されたカテゴリー管理の画面 | ログ管理および参照の画面 |
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“書き込み規制”を掛けている場合は、掲示板などの閲覧は可能だが、何らかの書き込みを行なおうとすると、不許可の画面が表示される |
