ソニー、HDD AVナビシステム“XYZ”にインダッシュで取り付け可能な新モデルを追加

ソニーマーケティング(株)は12日、車載用のAVナビシステム“XYZ(ジィーゼット)シリーズ”の新モデル『NV-XYZ88』を12月10日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は20万円前後。

NV-XYZ88と付属品。左からGPSアンテナ、本体、リモコン、拡張ステーション、インダッシュステーション、ホームステーション

インダッシュステーションを使ってクルマに取り付けたところ

XYZシリーズは30GBのHDDを搭載し、付属のWindows用ソフトウェアを使ってパソコン経由で地図データやAVコンテンツ等を取り込めるのが特徴。追加更新用の地図データを都道府県単位で販売する専用のサービスサイトも開設されている。本体を自宅とクルマの間で持ち運んだり、別のクルマに載せ換えたりできるよう、自宅のパソコンと接続するためのアタッチメント『ホームステーション』と、クルマに設置するためのアタッチメント『カーステーション』を同梱し、オプション製品としても販売している。『カーステーション』は、付属のスタンドを使ってダッシュボードの上かエアコンの送風口に固定するが、NV-XYZ88には、カーステーションとスタンドの替わりに“インダッシュ”で取り付け可能な新開発の『インダッシュステーション』が同梱される。

インダッシュステーションは、本体を支えるスタンド部を除いてカーオーディオなどを格納するDIN規格のスペースに収まるサイズで、幅約178×高さ約50×奥行約137mm(突起部含まず)。本体の画面の向きを、上下それぞれ±25度で調節できるほか、DINスペースから手前に約50mm引き出せる。配線はすべて背面から行なう仕様になっており、本体周りにコードが見えない配置が可能。主な接続端子は、付属のGPSアンテナ用端子、4系統ダイバーシティーアンテナを搭載する付属の拡張ステーション用端子、オーディオ出力(RCAピンジャック)、FMモジュレーター、JASOプラグ。ソニーのDVDプレーヤー『MV-101』用のリモコン受光部も備える。

本体の向きは、上下それぞれ±25度で調節できる		DINスペースから手前に約50mm引き出せる

そのほか、本体のアプリケーションの新機能として、画面に表示される“メガネマーク”をタッチすると駐車場/コンビニ/ファーストフード/ラーメン屋/ファミリーレストラン/ガソリンスタンドが検索できる“カンタン最寄検索”機能、“MAPボタン”を押すと画面に2Dマップ/3Dマップなどの切り替えメニューを呼び出す“速攻マップ切換”機能、よく行く目的地などユーザーが本体に登録したマークをパソコン経由で別のXYZに転送できる機能、本体のHDDに記録した動画ファイル(MPEG-1/MPEG-2/AVI/WMV)の最初の1コマをサムネイルとして表示する機能などが追加された。そのほか、地図画面を2つ同時に表示する場合の“子画面”の表示面積を大きくした。例えば交差点案内では、子画面は左半面全体で表示される。

カンタン最寄検索機能の画面

速攻マップ切換機能の画面

そのほかの仕様は従来機種の『NV-XYZ77』と同等。ディスプレーの画面サイズは約144×78mm(115万2000画素)で、36万2144色表示に対応。画面はタッチパネル式となっており、押しボタンや付属のリモコンのほか、タッチパネルでもナビゲーション機能やAV機能の操作が可能。CFスロットとメモリースティックスロットを備えており、CFスロットに市販の通信カードを挿入すれば、電子メールやウェブの閲覧が可能な“Webブラウザ＆Mail機能”が利用できる。全国地図と市街地図、ドライバーの目に映る風景に近い3DCGで交差点をナビゲーションするソフト『XYZモーションストリートガイド』をプレインストールする。パソコン側の対応OSは、Windows XP/2000 Professional/Me。本体サイズは幅204×奥行き49×高さ104mm(突起部含まず)で、重さは約720g。カラーはブラックのみ。

なお同社では、従来機のユーザー向けに、インダッシュステーションの単体での販売と、ソフトのバージョンアップを予定しているという(詳細は未定)。

• ソニーの製品情報