AGPをサポートしない“i845GV”チップセットでありながら、AGPビデオカードが使えるというユニークなマザーボードがBIOSTARから登場した。Socket 478対応のPentium 4マザー「P4TGV-R」で、先月末ECSから登場した「845GV-M3」と同様の仕様ということになる。
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「P4TGV-R」パッケージのラベル。チップセットは“i845GV”なのだが… |
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この通り、AGP(と同じ形状の)スロットが |
ECS製品の“AGP Express”にあたるスロットは、今回のBIOSTAR製品では“XGP”と呼ばれており、“i845GV”本来のオンボードグラフィック機能と同時使用ができるかは不明。BIOSTARのウェブサイトによると、“XGP”にAGPカードを差して使用したい場合は、オンボードグラフィックのドライバをインストールする前に、AGPカードのドライバをインストールすること、とされている。また、動作確認がとれているビデオカードのリストも掲載されており、それを見るとRADEON 9700/9500、GeForce 5900/5700といった1世代以上前のGPUを搭載したカードを中心に対応しているようだ。“XGP”スロットの封には3.3V仕様のAGPカードは使用不可という注意書きもある。
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ECS製品の“AGP Express”にあたるスロットは、今回のBIOSTAR製品では“XGP”と呼ばれている |
フォームファクタはMicroATX。拡張スロットはXGP×1、PCI×3、DIMM×2で、PC2700(DDR333)DDR SDRAMまでの対応、最大メモリ容量は2GB。オンボード機能はRealtek製“RTL8100C”チップによる10/100BASE-TX対応イーサネットとシンプル。FSBは533MHzまで、“Prescott”コア対応。価格はフェイスで5980円とかなり安価となっている。
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全体的にはごくシンプルなMicroATXマザーという内容。価格も安い |
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【取材協力】