アップルコンピュータ(株)は1日、10月27日に発表したiPodシリーズの新機種『iPod Photo』とバンドメンバー“U2”のサイン入りでカラーも異なる『iPod U2 Special Edition』の説明会を都内の本社で開催した。
iPod Photoの概要はこちらの記事を参照していただきたいが、2インチのカラー液晶ディスプレー(220×176ドット/6万5536色表示)を搭載し、音楽に加えて写真の保存や表示が可能。容量の違いにより40GBのモデルと60GBのモデルを取り揃える。
米アップルコンピュータ(Apple Computer)社マーケティング担当バイスプレジデントの前刀禎明氏 |
説明会ではまず、米アップルコンピュータ(Apple Computer)社マーケティング担当バイスプレジデントの前刀禎明氏が、iPod/iPod miniの成功に刺激されて各メーカーからデジタルオーディオプレーヤーが登場していることを紹介し、「これらを私たちは“iPodキラー”と呼んでいるが、使い勝手の面、そして見た瞬間に欲しくなるような魅力はない。iTunesの操作性には及ばない」とiPod/iPod miniの圧倒的な強さをアピール。またカラーバリエーションについても「シルバー、ブルー、ピンクといったカラーが登場しているが、これはiPodが売れているカラーで、上位3つの色を的確に選んでいると思うが、まだ洗練されていない。トータルソリューションとして及ばない」と話して自信を見せた。
「iPodキラーともいうべき他社製品がたくさん登場しているが、トータルソリューションとしてはiPod/iPod miniに勝てない」 |
前刀氏は“進化し続けるiPod”を強調した。「第4世代のiPodでは楽曲をランダムに再生するシャッフルソングの機能をメインメニューに盛り込んだ。今回のiPod Photoでは写真機能を追加している。クリックホイールを使いながら、取り込んだ写真を簡単に選ぶことができるし、音楽を再生するときにジャケット写真を表示することも可能だ」と紹介した。
iPod Photoのパッケージ。カラー液晶ディスプレーが搭載され、本体に保存された写真が表示されている | iPod Photo本体 |
一方の『iPod U2 Special Edition』については、“U2”出演のCMを紹介しながら「U2がCMに登場すること自体がニュースだ」とし「彼らはこれまで多くのメーカーからアプローチを受けてきたがすべて断ってきた。しかしiPodのCMにはギャラなしで出演してくれている。その理由はiPodが好きである、アップルのテクノロジーと彼らのミュージックの融合で新しい世界が切り拓いていけると考えたからだ」とエピソードを紹介した。
CMで流れているのは“Vertigo”だが、この曲が収録されたニューアルバムが今月にも発売される予定となっており、“iTunes Music Store”ではこれを先行発売することが明らかにされた。