このページの本文へ

シマンテック、不正侵入防止アプライアンス“Symantec Network Security 7100”シリーズを発表

2004年11月01日 20時54分更新

文● 編集部 新海宏一郎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)シマンテックは1日、ルーターやファイアーウォールに接続し、脆弱性を悪用した不正侵入を防止するアプライアンス(専用機)として、同社初の製品となる“Symantec Network Security 7100”シリーズを11月中旬に発売すると発表した。製品は帯域幅別に3モデルを用意し、価格はすべてオープン。販売は日商エレクトロニクス(株)と(株)ディアイティなどを通じて行なう。

『7160/7161』の筐体 『7120』の筐体
『7160/7161』の筐体『7120』の筐体
“Symantec Network Security 7100”シリーズ

“Symantec Network Security 7100”シリーズのラインナップ

『7120』(50/100/200Mbps、10/100BASE-TX×4ポート)
120万~230万円(日商エレクトロニクスでの予想販売価格)
『7160』(250M/500M/1G/2Gbps、10/100/1000BASE-T×8ポート)
360万~1300万円(日商エレクトロニクスでの予想販売価格)
『7161』(250M/500M/1G/2Gbps、10/100/1000BASE-T×4ポート、1000BASE-SX×4ポート)
420万~1300万円(日商エレクトロニクスでの予想販売価格)

『Be Silent Mt6600』背面
米シマンテック社プロダクトマネージメント担当ディレクターのサンディープ・クマー氏
発表会には、米シマンテック社プロダクトマネージメント担当ディレクターのサンディープ・クマー(Sandeep Kumar)氏が登壇し、ネットワークセキュリティーの現状と新製品の説明を行なった。



脆弱性発見からウイルス発生までを示したグラフ
脆弱性発見からウイルス発生までを示したグラフ

同氏は、「最近の脆弱性を狙ったウイルス/ワームは発生頻度が高まり、複雑さも増している。さらに脆弱性の発見からウイルス発生までの時間が短くなっている」と語り、脆弱性発見からパッチを適用するのではウイルスから保護するのが難しくなってきていることを説明した。同社の調べでは、毎週発見される脆弱性は50種類を超え、最近のウイルスは脆弱性発見から平均5日で発生しているという。さらに同氏は「最近の社内ネットワークは支社間の通信や無線LAN、VPN、モバイル通信などネットワークが複雑になり、ファイアーウォールやゲートウェイだけでは防御は不可能である」と、社内ネットワークにおける問題点も指摘した。これに対して同氏は「“Symantec Network Security 7100”シリーズは、社内のさまざまなネットワークに柔軟に対応でき、24時間365日のセキュリティーアップデートに対応できる」と新製品が昨今の現状にマッチした製品であることをアピールした。

“Symantec Network Security 7100”シリーズは、ルーターやファイアーウォールなどに接続し、脆弱性を悪用した不正侵入を防止するアプライアンス。50M~200Mbpsまでの帯域に対応した『7120』、250M~2Gbpsまでに対応した『7160』、250M~2Gbpsの帯域かつ1000BASE-SXに対応した『7160』を用意する。主な特徴としては

脅威に対する先行的な対策
“ゼロデイ”(脆弱性発見から1日以内のウイルス)攻撃からの保護
複数の検知技術を組み合わせることで攻撃を正確に検知/遮断できる“IMUNE”(Intrusion Mitigation Unified Network Engine)技術による総合的な保護
ギガビット(Gigabit)機器によるソリューション
IPS(インライン保護/低減)とIDS(不正アクセス監視システム)の両方の機能を兼備
50Mbps~2Gbpsの帯域に対応
製品の購入/配備/サービス/サポートの簡素化
“自動LiveUpdate”による保護とリアルタイムの脅威の分析
同社セキュリティー対策チーム“Symantec DeepSight”による24時間の監視と保護
自動ポリシー管理機能
ワンクリックでセキュリティーポリシーの変更が可能
完全日本語化
インターフェース/ヘルプ/マニュアルセキュリティーコンテンツの完全日本語化

“IMUNE”技術を示したスライド
“IMUNE”技術
などが挙げられる。同社が開発した“IMUNE”技術は、日々発見される脆弱性をリアルタイムで検出/保護できる技術。プロトコルアノーマリー(異常)検知や脆弱性を狙った攻撃の遮断、シグネチャーの照合、DoS(サービス拒否)攻撃およびポートスキャンの検知、IDS回避攻撃検知などの複数の検知技術を組み合わせることで、総合的なネットワーク保護機能を実現し、“MS Blaster”や“SQL Slammer”といった複合型のウイルスに適用できるという。



各モデルの仕様表 各モデルの販売形態を表わすスライド
各モデルの仕様表各モデルの販売形態

販売は、本体(7120/7160/7161)とベースライセンス(50Mbps~2Gbps)を組み合わせた形で提供される。ライセンスには、1年間の電話サポート/交換品選考送付サービス/ソフトウェアアップグレード/コンテンツアップグレードサービスが付属する。また、オプションで追加ライセンス(50M~1Gbps)や本体の障害時にネットワークを接続する“インライン・バイパスユニット”(7120向け30万円、7160向け50万円。7160向けは2005年1月発売、価格未定)も用意する。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン