このページの本文へ

NTT-BJ、企業・店舗情報検索サイト“iタウンページ”を11月1日に刷新し、ローカルサーチに対応

2004年10月25日 22時09分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
左から代表取締役社長の山口隆彦氏、ITメディア事業部サービス統括部長の小畠伸和氏、サービス統括課長の西村和己氏
説明会に出席したNTT-BJの代表取締役社長の山口隆彦氏(左)、ITメディア事業部サービス統括部長の小畠伸和氏(中央)、サービス統括課長の西村和己氏(右)

エヌ・ティ・ティ番号情報(株)(NTT-BJ)は26日、東京・大手町のアーバンネット大手町ビル内(NTTコーポレートニューズルーム)で記者説明会を開催し、同社が提供している企業・店舗情報の検索サイト“iタウンページ”を11月1日にリニューアルすると発表した。新たに検索メニューなどを見直し、ユーザーインターフェースを改良したほか、地域を限定しての検索サービス(いわゆる“ローカルサーチ”)、パーソナライズした検索サービス“mi(マイ)タウンページ”、エヌ・ティ・ティ レゾナント(株)の検索ポータルサイト“goo(グー)”と連動して検索キーワードに関連する企業情報を掲出する“gooタウンページ”といった新サービスを提供する。エンドユーザーの利用(検索)は無料で、広告登録は月額5000円から。

説明会には、代表取締役社長の山口隆彦氏、ITメディア事業部サービス統括部長の小畠伸和氏、サービス統括課長の西村和己氏らが出席し、新サービス投入の背景や概要を説明した。



ネット広告事業の市場規模
同社が予測するネット広告事業の市場規模

最初に山口氏が、NTT-BJの事業内容について、「タウンページ/ハローページの発行、番号案内、iタウンページの3つをメインに行なっている。iタウンページはネット広告事業だが、この市場規模は平成16年(2004年)で1500億円を見込んでいる。中でも検索キーワードから関連する広告を掲出する“検索リスティング広告”が、平成15年(2003年)の100億円程度から300億円に急増している。iタウンページの広告売上は50億円程度だが、今後この新広告形態を軸に拡大を見込んでいる」と述べた。



米国の状況として、“ローカルサーチ”の台頭を紹介 iタウンページの今後の展開
米国の状況として、“ローカルサーチ”の台頭を紹介iタウンページの今後の展開として、ローカルサーチの強化などを柱としたインターフェースの刷新、パーソナライズした新サービス“miタウンページ”の導入、NTTレゾナントと連携した“gooタウンページ”の提供という3つを挙げた

また、新サービス導入の背景については、「米国では、GoogleやYahoo!などでキーワードに地域名を追加することで、地域を限定した個店情報や付随する地図、口コミ情報を表示するサービス“ローカルサーチ”が流行っている。現在のiタウンページも一種のローカルサーチと位置付けられなくもないが、検索手順やスピードなどの面でお粗末としかいえない。そこで、検索をスピーディーにして、地図や口コミ情報を表示する機能を持つ新システムを開発し、11月1日にサービスを開始する。また、ユーザーが指定した地域の最新おトク情報を表示する“miタウンページ”、検索ポータルサイト“goo”の検索キーワードに連動する広告表示もはじめ、メディアミックス展開していく」と意気込みを語った。

“ローカルサーチ力の向上”と掲げて改良したユーザーインターフェースを紹介
“ローカルサーチ力の向上”と掲げて改良したユーザーインターフェースを紹介

続いて小畠氏が、新展開の内容を具体的に説明した。iタウンページの改善に関するコンセプトは、

  • ローカルサーチ力(りょく)の向上
  • 広告メディアとしての価値向上
  • ポータルサイトへの情報提供

の3つを柱としている。ローカルサーチ力の向上には、従来から提供しているパソコン/携帯電話/オペレーターの3つの検索形態を統合して、事業者(広告情報提供者)はひとつのルートで掲載情報を提供し、それをユーザーが希望する形で同じデータベースを検索する仕組みを作ったという。検索方式としては、住所・キーワード検索、駅やランドマークを指定しての地域検索、エリアを地図上で指定する地図検索などを用意。また、時節ごとのイベントにあわせた検索キーワードをあらかじめ一覧表示しておき、目的の店・企業を探しやすいインターフェースを採用したという。

検索結果を掲示するページのレイアウトも刷新 オペレーター経由の検索結果についても、携帯電話やパソコンなどにメールで受信できる新サービスを提供
検索結果を掲示するページのレイアウトも刷新オペレーター経由の検索結果についても、携帯電話やパソコンなどにメールで受信できる新サービスを提供

検索結果については、クーポンの有無をアイコンで表示したり、1枚の地図上に同種の店舗・企業を最大20件までプロット表示し、利用者の意見を書き込む“口コミ情報”機能も備える。

また、オペレーター経由で検索した場合も、検索結果を携帯電話などのメールアドレスに送信するサービスを用意する(事前登録が必要)。その際、目的地までの乗り換え情報や店舗の営業時間などの情報も合わせてメール配信が受けられる。

ポータルサイトへの情報提供は、まずNTTグループ内の検索ポータルサイト“goo”と連動して、検索キーワードに関連付けした広告情報をNTTレゾナントに提供、キーワードにあわせた広告表示を行なうことで露出向上を図る。こちらのオプションは、情報提供者に対して当面無料で提供し、料金設定は今後検討していく。また、ほかのポータルサイトについても提携の話があれば検討すると説明したが、具体的な提携先などはまだ決まっていないとのこと。

miタウンページの初期情報提供エリア
miタウンページの初期情報提供エリア。東は新宿区の一部(新宿駅中心)から、西は立川市(立川駅周辺)まで、中央線沿線をサポート

11月1日に新たに開始されるmiタウンページは、ユーザーが自分の住む町や会社のある町、遊びに使う町など5ヵ所までの地域名を登録して、1km四方の地図上に最新広告情報を☆マーク(NTT-BPは“ただいまキラキラ情報”と呼称)で示すというもの。カーソルを☆マークに乗せると、吹き出しの中に店名とサービス情報(トピック)を表示、クリックするとより詳細な店舗情報のページにジャンプする。11月1日時点では新宿から立川までの中央線沿線の情報を提供し、その後東京都内や政令指定都市に広げていく。☆マークは最大20件まで掲載され、20件以上の情報登録がある場合は、最新のものから20件分が表示される。このため、1日でも朝昼晩で表示内容が変わる場合があり、読者には時々刻々最新の“おトク情報”が入手できるサービスになる、と説明する。そのほか、表示したいカテゴリーを登録しておくことで情報の絞り込みを行なう“マイカテゴリー”、残しておきたい情報を登録する“アドレス帳機能”、エリア別に分類したサービス情報をパソコン(HTML版/テキスト版)や携帯電話にメール配信する“週刊!eチラシ”などの機能も提供する。



miタウンページの画面 エリア別の掲載内容をメールで配信する“週刊!eチラシ”のイメージ
miタウンページの画面。黄色の☆マークにカーソルを合わせると吹き出しで情報が表示されるエリア別の掲載内容をメールで配信する“週刊!eチラシ”のイメージ

同社ではこの新サービスの導入により、利用者の拡大とページビューの増加、および100億円規模の売上を目指すという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン