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Let'snote R3

Let'snote R3

2004年10月20日 02時35分更新

文● 宇野 貴教

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Let'snote R3

松下電器産業

オープンプライス(実売20万円前後)

本記事は月刊アスキー2004年6月号の当該記事をWeb向けに編集・再掲したものです。現在はCPUや無線LAN機能を強化した新製品が発売されています。
ASCII24 PanaSpot
松下電器産業の製品情報や購入情報は、“ASCII24 PanaSpot”に詳しく紹介されています。

松下電器産業のノートPC「Let'snote」シリーズは、軽快なフットワークが可能な軽さと長時間駆動が可能なタフネスさで、質実剛健なモバイラーに高い支持を得ている。夏モデルでは、W2やY2といった光ドライブ搭載機種に、DVDマルチ搭載モデルが追加された。そして、最も注目すべきは新しいB5サブノート「Let'snote R3」だ。スペック値を見ただけでは、前モデルのマイナーチェンジに見えるかもしれない。だが、初代モデル以来約2年ぶりに本体デザインやバッテリが変更され、大きな進化を遂げている。



松下ならではの徹底したこだわりで
標準バッテリで9時間動作を実現

本体前面
本体前面。
本体左側面
本体左側面。
本体右側面
本体右側面。
R3の電源ボタンは緑に光る。スリープ時にはゆっくり明滅する。正面中央のラッチも、従来の横にスライドするものから奥へ押し込むものに変わった。インターフェイス類ではUSBが2つとも2.0に対応(従来は1つが1.1)したほか、外部ディスプレイコネクタが、従来の独自形状のものから、標準的なものに変更された。

 今回のモデルチェンジで最も改良が加えられた部分はバッテリだ。前モデルまでのバッテリは、4セルのリチウムイオンバッテリを用いていたが、この新モデルでは6セルのリチウムイオンバッテリとなり、一気に大容量化した。これだけではどのくらい増えたのか、いまひとつピンと来ないが、7.2Ah(アンペアアワー)という容量を表わす数値を見れば、その凄さが分かる。通常の4セルバッテリだと、タフなノートPCに装着されているものでも4.5Ah前後。つまり、R3は標準的なモバイルノートの2倍近い容量を持つバッテリを搭載していることになる。

 バッテリ駆動時間の公称値が前モデルの5時間から9時間へパワーアップしていることからも、このバッテリの凄さが分かるだろう。しかも、通常ならバッテリの容量を増やすと重さも増えてしまうが、本体重量は約990gと、前モデルと変わらない。これは筐体のシェイプアップにより、バッテリの重量増をカバーしているためだ。



基本スペックもパワーアップ
無線LANは11b/g対応

天板の色はホワイトシルバーに変更
天板の色はホワイトシルバーに変更されており、従来より軽快な印象だ。また、天板には新たに横方向のスリットが複数追加された。

 続いて基本スペックを見ていこう。CPUは超低電圧版Pentium M-1.1GHzで、前モデルの1GHzからパワーアップしている。メモリはDDR SDRAMを256MB搭載し、最大容量も512MBから768MBへと変更された(空きメモリスロットは1つ)。“インテル Centrino モバイル・テクノロジ”を採用しており、無線LANアダプタとしてIntel PRO/Wireless 2200BGを搭載する。このアダプタはIEEE802.11b/g両対応のため、11gの54Mbps高速無線通信が可能だ。チップセットはIntel 855GMEを搭載し、グラフィック描画もチップセットが担当する。HDDは40GBで、このうち3GBはリカバリのための領域となっている。

 インターフェイスは有線LAN、モデム、2ポートのUSB 2.0、PCカードスロット(TypeII×1)とSDメモリーカードスロット、外部モニタ端子を備える。基本スペック、インターフェイスともにB5サブノートとして満足できるものだ。



がらりと印象の変わったキーボード
従来のツートンカラーからパールホワイト1色となり、がらりと印象の変わったキーボード。円形のホイールパッド周囲も高級感のあるデザインになり、またパームレストのモールドも微妙に変更されている。

 キーボードは、従来のツートンカラーからパールホワイトの落ちついたカラーへと変更された。小型なボディながら、筐体両脇を極限まで薄くすることで17mmのキーピッチを確保し、キーストロークも2mmと余裕があるため、タイピングは快適。クリック感も、しっかりとした硬めに仕上がっている。おなじみとなった円形ホイールパッドも健在で、これまで同様にパッドの縁をなぞることでスクロールを行う機能が搭載されている。慣れればこの操作は快適だが、R3のパッドのサイズはやや小さく、画面全体をポインタが行き来するような作業は、行いにくいかもしれない。

 価格はオープンプライスで、店頭実売価格は20万円前後となる見込みだ。ビジネスタイムをバッテリのみで乗り切れる駆動時間を誇り、しかもそれが標準バッテリだけでできるとなれば、これを見逃す手はない。すべてのモバイルノートを求めるユーザーに、「買い」の太鼓判を自信を持って押せるノートPCである。


Let'snote R3(CF-R3)の主なスペック
製品名 Let'snote R3(CF-R3)
CPU 超低電圧版Pentium M-1.1GHz
チップセット Intel 855GME
メモリ(最大) 256MB(768MB)
グラフィックス チップセット内蔵
液晶 10.4型(1024×768ドット)
HDD 40GB
FDD なし
光メディアドライブ オプション
スロット PCカードスロット(TypeII)×1、SDメモリーカード×1
通信 10/100BASE-TX、56kbpsモデム、無線LAN(IEEE802.11b/g)
インターフェイス USB 2.0×2、外部モニタ
サイズ(W×D×H) 229×183.5×24.2~41.6mm
重量 約990g
OS Windows XP Professional

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