Iwill製の1UラックQuad Opteronベアボーン「H401」がぷらっとホームに入荷、展示が行われている。
Iwill製の1UラックQuad Opteronベアボーン「H401」 |
内部の構造も極めてユニーク。Quadマザーはさすがにそのままでは1Uラックには収まらなかったということか、大きく3枚の基板に分割された専用設計と思われるマザーボードが使用されている。ケース前面側の基板に収められているのは、4つのCPUソケット、1CPUあたり4本×4セットのDIMMスロット、チップセットといったマザーボードの主要な回路。そして背面側の2枚の基板は、PCI-Xスロットやイーサネット、USB、D-Subといったインターフェイス群を背面に設けるための基板となっており、ブリッジ基板とツイストケーブルで主基板と結ばれている。
マザーボードの主要な回路を構成する主基板。チップセットもこちらにある | PCI-Xスロットとイーサネットポートをそなえる基板 | |
基板同士をつなぐブリッジ基板 | 筐体内にはファンが満載 |
また、ケース内の空間のほとんどがマザーボードによって占められているため、ストレージ用のベイ数は3.5インチシャドウベイ×1、2.5インチシャドウベイ×1、スリムタイプ光学ドライブベイ×1と、極めて限られたもの。マザーボード側のインターフェイスも、SCSIは搭載されておらずIDEのみと、搭載されるであろうCPUのスペックを考えるとややアンバランスな構成となっている。
ケース内の空間のほとんどがマザーボードによって占められているため、ストレージ用のベイ数は限られたもの |
チップセットは“AMD8111+8131”。ATI“Rage XL”チップによるグラフィック機能、4ポートのギガビットイーサネットがオンボード、電源容量は550W。拡張スロットはPCI-X×1で、DIMMスロットはECCレジスタードタイプのDDR400 SDRAMまでの対応。ぷらっとホームによると、低消費電力版の“Opteron EE”シリーズのみの対応で、今後仕様に変更が入り次世代コア版の“Opteron”に対応する予定とのこと。現状バージョンでも、入荷までの期間は不確定ながら受注販売は受付中とのことで、価格は39万8000円。なお、必然的に“Opteron 8xx”シリーズを組み合わせることになるため、フルセットとなると100万円を超えることは確実と思われる。
ATI“Rage XL”チップによるグラフィック機能がオンボード |