このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

PowerShot Pro1/PowerShot S1 IS

PowerShot Pro1/PowerShot S1 IS

2004年10月18日 00時00分更新

文● 行正 和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PowerShot Pro1/PowerShot S1 IS

キヤノン

PowerShot Pro1 オープンプライス(実売価格:13万5000円)
PowerShot S1 IS オープンプライス(実売価格:6万2800円)

コンパクトボディに機能を凝縮
PowerShot Pro1

PowerShot Pro1
「PowerShot Pro1」

 Powershot Pro1はキヤノンのレンズ一体型デジタルカメラの最上位に位置付けられる800万画素機だ。広角28mm相当からの光学7倍ズームという汎用性の高いレンズを搭載し、かつレンズの描写力を高める蛍石やUD(超低分散)レンズを贅沢に使っている。電動ズームに超音波モーターを使うことで高速性と静穏性を両立させるなど、ハイエンド機にふさわしい高スペックな構成が魅力だ。

 ボディ形状はレンズ鏡胴より左側がほとんどないL字型のボディとなっているため、横幅はGシリーズよりも小さい。他社の高倍率ズーム機に比べてレンズ収納時の奥行きも短かく、かなりコンパクトな印象だ。沈胴式のズームレンズは、高倍率ということもあって電源を入れれば驚くほど長く伸張する。ズームするほどレンズが伸びる構造で、鏡胴のインナーチューブ上面には焦点距離も印刷されているため、ウェストレベルでの撮影時などに、現在の画角がどのぐらいかを確認するちょっとした目安にもなる。

 レンズ鏡胴部にはリング状のスイッチが備わっており、リングの回転に連動して電動ズームの画角が決まる。これはマニュアルフォーカス時のピント合わせにも利用できる。ボタンやレバーを利用してズーム率を変更するタイプの機種よりも微妙な操作が可能だ。リング回転に対して若干ズーム動作が遅れてしまうのがこの手の機構の難点だが、超音波モーター採用だけにリング回転への追従性もかなり良い。

PowerShot Pro1は800万画素のハイエンド機ながらコンパクトなボディを持つ レンズ鏡胴部に焦点距離の表示があり、ウェストレベルでも画角の確認がしやすい
PowerShot Pro1は800万画素のハイエンド機ながらコンパクトなボディを持つ。レンズ鏡胴部に焦点距離の表示があり、ウェストレベルでも画角の確認がしやすい。
PowerShot Pro1

 操作系は“Gシリーズ”などの同社デジタルカメラでおなじみのもの。MENUおよびFUNCボタンにより各種機能へのアクセスは容易だ。シャッターボタンの近くに電子ダイヤルを備え、俊敏に設定変更を行える点もGシリーズやEOSシリーズと同様。前傾したグリップや、背面に向かって傾斜したモードダイヤルなども操作性向上に一役買っている。

 撮影機能も豊富だ。例えば、メニューから選ぶだけで光量を1/8にするNDフィルタの機能は、炎天下で絞りを開放したり、昼間に敢えてスローシャッターを使いたいときなどに便利だ。これ以外にも撮影時の縦位置/横位置を判別するSIセンサ、AE/AFブラケット撮影、インターバル撮影など便利な機能が用意されている。

全体を640×480ドットにリサイズしたもの。中央部を640×480ドットでトリミングしたもの。
PowerShot Pro1の撮影サンプル。ワイド端(28mm相当で撮影)。彩度や輪郭は強調されているもののさほど不自然さは感じさせないというのが全般的な印象。望遠時での解像感も良好だが、広角時の周辺部ではやや画像が劣化する傾向にある。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン